四川省成都市で最近、妙な光景が目につくようになった。街を行く人々が「頭から草」を生やしている。若い女性ばかりではない、老若男女だ。あまりにも奇天烈な髪飾りだが、アニメからヒントを得たとの見方も飛び出した。(写真は「豆芽花」を紹介する華西都市報の記事掲載頁キャプチャー)

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 四川省成都市と言えば、激辛で有名な四川料理の本場、麻婆豆腐の発祥の地でもある。この成都で最近、妙な光景が目につくようになった。街を行く人々が「頭から草」を生やしている。若い女性ばかりではない、成人男性も、もちろん子どもも。老若男女だ。あまりにも奇天烈な髪飾りだが、中国のアニメ「喜羊羊」からヒントを得たとの見方も飛び出した。

 現地では「豆芽花(ドウヤーホア=モヤシの花)」と呼ばれている。ただし、「特にモヤシ」というわけではなく、クローバーのようなもの、ぜんまいのようなもの、さらに「本場もの」とでも言うべきか、唐辛子の赤い実をあしらったものもある。

 一時の「爆発的」流行に終わり、何年かして取っておいた「豆芽花」を見て当時の自分を思い出し赤面してしまうのか、「ご当地ファッション」として定着するのか、はたまた北京や上海など他の地方にも飛び火するのか、なかなか微妙なところだ。

 同話題を報じた地元メディアの華西都市報は、中国アニメ「喜羊羊」のシーンからヒントを得たものと紹介した。すでに100種類以上の「豆芽花」が出現。価格は3-5元(約56-94円)という。

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◆解説◆
 中国で羊は「縁起のよい動物」のひとつとされてきた。「喜びが広がる」を意味する「喜洋洋(シーヤンヤン)」が、同音の「喜羊羊」に通じるなどとされている。1990年ごろにはすでに「喜羊羊」の漫画やアニメキャラクターが登場していたが、2005年にテレビ放送が始まった「喜羊羊与灰太狼(シーヤンヤンとホイタイラン)」が改めて大ヒットした。

 ストーリーは羊の“男の子”である「喜羊羊」が、オオカミの「灰太狼(フイタイラン)」の悪だくみを打ち破るといったもの。日本や米国製のアニメの人気が圧倒的に高い中国で、「優秀な国産アニメ」として政府からも推奨されている。

 なお、悪役の「灰太狼」の「太狼」は、中国でも日本人の名としてよく知られる「太郎」と同音だ。(編集担当:如月隼人)(写真は「豆芽花」を紹介する華西都市報の記事掲載頁キャプチャー)