那賀川の現道を渡る救急車(画像:国土交通省 徳島河川国道事務所)

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開通直後から混雑緩和に効果発揮

 国土交通省 徳島河川国道事務所は2026年3月8日、徳島県徳島市から阿南市にかけて整備を進めていた徳島南部自動車道・小松島南IC〜阿南IC間(無料区間)の延長3.2kmの供用を開始しました。
 
 それから約半月を経て、どのような効果が出ているのか。2026年3月31日公表された、調査結果速報を見ていきましょう。

 徳島南部道は、徳島県徳島市から県南部に位置する阿南市を結ぶ、延長22.4kmを計画する高規格幹線道路です。

【画像】超便利!? これが徳島「タテ横断する道路」のルートです!(19枚)

 四国全域をカバーする8の字状の道路ネットワーク「四国8の字ネットワーク」を構成する主要な幹線道路の1つで、2021年(令和3年)に徳島沖洲IC〜徳島津田IC間(無料区間)の延長2.4kmが開通。2022年(令和4年)に徳島JCT〜徳島沖洲IC間(有料区間)の延長4.7kmが開通しています。

 徳島市を中心とする県東部は、南北を縦断する道路が非常に少なく、国道11号および55号に集中しています。バイパスこそ整備されているものの、県をタテ移動したいクルマと徳島市・小松島市内の生活車両が入り乱れ、常に混雑しています。

 そこで徳島南部道は新たな縦軸として整備されるとともに、四国8の字ネットワークとして、四国4県の広域移動もサポートします。

 今回開通を迎えたのは、小松島南IC(徳島県小松島市立江町)〜阿南IC(徳島県阿南市下大野町)間の延長3.2kmです。

 並行する国道55号に対して内陸部に位置するルートが採用され、阿南市の北部を流れる「那賀川」に新設された橋梁を超えて、牟岐町方面に向かう阿南安芸道に接続します。

 これまで那賀川を超えるには、海側の国道55号のほか、県道130号線(大林津乃峰線)、県道22号線などが利用されてきましたが、道路幅や交通量のバランスが取れておらず、日常的に渋滞が発生。県道22号線では、追突や出合い頭による事故が多発していました。

 小松島南IC〜阿南IC間の開通によって周辺の交通が転換されて、渋滞緩和や交通事故の抑制などの効果に期待されていました。

 3月31日に公表された交通調査の速報を見ると、同区間の交通量は約3300台/12時間であり、並行する県道22号は約8600台/12時間から約7100台/12時間に減少。

 県道130号線でも約1万3500台/12時間から約1万2500台/12時間に減少しています。

 また、日常的に混雑が起きていた阿南IC〜「立江川橋西詰」交差点間では、朝夕通勤時間帯における所要時間は19分から10分に短縮され、勝浦町「沼江」交差点〜阿南IC間の朝夕通勤時間帯における所要時間は14分から10分に短縮。

 一部交通が徳島南部道に転換されたことによって、周辺道路の混雑緩和に一定の効果が出ています。

 なお徳島南部道は現在、開通済みの区間と今回開通を迎えた区間の間にある徳島津田IC〜小松島南IC間が未開通となっており、事業中です。

 期待されている役割を十全に果たせるようになるにはもうしばらく時間がかかる見込みです。