もう許してあげられないかな


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成長するにつれ見えなくなってくる娘の交友関係や行動。

自分の子どもがいじめの当事者と知ったとき、親や周りの大人が行う「正しい対応」とは…?

いじめ被害者としての経験を持つ主婦・加奈子は、夫と娘の3人暮らし。ある日、小学5年生の娘がクラスメイトへのいじめ加害者であることを知ります。一方、娘がいじめの被害者となってしまった千春は、学校に事件解決を求めますが何も動いてはくれず…?

子どもへの不信感、夫との意見の相違。様々な問題に翻弄される、被害者児童と加害者児童のふたつの家族。いじめ問題を親の目線から描く、考えさせられるエピソードをお送りします。

我が子がいじめの当事者と分かったら、あなたはどうしますか?

※本記事はしろやぎ秋吾著の書籍『娘がいじめをしていました』から一部抜粋・編集しました。

登場人物1


登場人物2


■あの日からの馬場家

6月末




朝ごはんあるよー


お母さんももう仕事行かなくちゃ


小春


入るよ


布団の中でうずくまっている娘


ランドセルは机の上に


今日も休もうか


無理しなくていいからね


朝食にラップをかけて


あれから学校に行けていない


一緒にお話しできませんか


小春は何も答えなかった


言ってくだされば間に入ったのに…


そのうち先生は来なくなって


クラスの子がその日のプリントを持ってきてくれた


早く帰れた日は遅れないように一緒に勉強した


でも次の日の朝には行けなかった


私が理解してあげないとと思った


著=しろやぎ秋吾/『娘がいじめをしていました』