板倉滉「ようやく戻って来られた」約2ヵ月半ぶり実戦復帰 森保ジャパンの”キーマン”が明かすホンネ
「ライバルの台頭はむしろ大歓迎!」
ここにきてサッカー日本代表に朗報が届いた。DF板倉滉(こう)(29)の復帰である。
オランダ1部のアヤックスに所属する板倉は4月11日、リーグ戦のヘラクレス戦で約2ヵ月半ぶりに実戦に復帰。本職のセンターバックではなくボランチでの起用だったが、落ち着いたプレーを披露。試合後には「ようやく戻って来られた」と笑みがこぼれた。
「ここまで長かったですが、やっと一つステップを上がれました。焦りもありましたけど、筋肉系ではなく腰の痛みだったので、慎重にバランスを見ながら調整してきました。普通のケガと違って(体の芯でもある)腰だったので、いつから走り出せるかとか、復帰までの予定が見えず、メンタル的にキツい時期もありました。まずは久しぶりにプレーできたことをポジティブに捉えたい。ここから調子を上げていければ」
前回のカタール大会を経験し、アジア最終予選では3バックの中心を担った板倉。だが、コンディション不良で昨年10月のブラジル戦、今年3月のイングランド戦と、森保ジャパンが強豪相手に金星を挙げた2試合はいずれも不在だった。その間に最終ラインでは鈴木淳之介(22)ら新たな力が出て来た。自身の立場を考えれば危機感もあるはずだ。
「イングランド戦は自宅で見ていました。簡単な試合ではなかったですが、みんなが本大会を想定しながら戦っている姿に刺激を受けました。自分がいない間にも良いプレーをしている選手がたくさんいたことは理解していますし、代表なので競争があるのは当然。(立場が)安泰な選手なんて一人もいないですから。
ただ、守備はチーム全体で協力してやるもの。僕自身も前回大会から成長しているし、新しい選手の台頭はチームにとってプラスでしかない。層が厚くなったことは歓迎すべきですし、そのなかで自分もアピールしていきたい」
復帰前には森保一監督(57)がクラブを訪問したことも報じられた。
「どういう話をしたか……内容は控えますが、気にかけてもらっていることは素直に嬉しかったですね」
カタール大会ではグループリーグの3試合に出場したが、敗退した決勝トーナメント1回戦(ベスト16)のクロアチア戦は累積警告で出場できなかった。北中米大会は、そのリベンジの場でもある。
思い起こせばカタール大会は開幕前にヒザの靭帯を痛め、出場が危ぶまれながら、ほぼぶっつけ本番で臨み、期待に応える働きを見せていた。
「前回を思えば、このタイミングでピッチに立てたことはよかった」
板倉の復帰戦では、同じアヤックス所属の冨安健洋(27)も後半途中から出場。こちらも故障明けだったが、15分ほどで退場となる不運もあった。それでも、二人がピッチに立てた事実は朗報だろう。
W杯登録メンバーの発表は5月15日。欧州で牙を研ぐ侍たちが、様々な想いを胸にその日を待つ。
『FRIDAY』2026年5月15・22日合併号より
取材・文:栗原正夫
