日本語も英語も中途半端。会話についていけない帰国子女の苦悩


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幼い頃に両親を亡くし、帰国子女として学校生活を送る朝日田ありす。美人で運動神経も抜群とあってクラスでは大の人気者。しかし、複数の国の学校を転々としていた影響も合って、英語も日本語も完全には理解できず、今も授業にはついていけません。友達からは「ドジっ子」「天然」と呼ばれてチヤホヤされますが、心の奥では「生き直せたらいいのに」と日々に嫌気を感じていました。そんなありすが出会ったのは、神童と呼ばれる犬星くん。「俺が君を賢くする。」その一言が、ありすの人生を大きく動かすことに――。

二人三脚で宇宙飛行士という壮大な夢に挑む、マンガ大賞2025受賞作『ありす、宇宙までも』を7回連載でお送りします。今回は第3回です。

※本記事は売野機子著の書籍『ありす、宇宙までも』から一部抜粋・編集しました。

あれ?じゃあ...何?


なんだろう


卒業式をとり行います


一同、起立


わかったんだ


前に新聞で読んだことがあったんだ


幼い頃は誰でもたどたどしいもんだろ?


目の前の話についていけないセミリンガルの状態で12年間生活していたんだ


つまりなんにでもなれるって言ってるんだ


もちろんなれるさ


いらねーか、こんな情報


生まれ直さなくても、いいってこと......?


はい!


放課後の1時間を俺にくれ


俺が君を賢くする


聞いて、あたしね、


宇宙飛行士になる


必ず行ってみせるよ


著=売野機子/『ありす、宇宙までも』