シャイだから現場に来ないと伺っていましたが、先生はずっと、書くことに夢中だったのでは、と思います。手書きの原稿はその証。熱海の海を見ながら、人から見れば山籠もりのように、ずっと書いていたのでしょう。退屈とは無縁だったのではないでしょうか。作家って多分そういうもの……。

 伝説の女性脚本家と言えば向田邦子さんが真っ先にあがるかと思います。ただ、あれほどに書き続けた女性脚本家は、まだ橋田先生ひとりなのではないでしょうか。亡くなる数日前まで書いていたと聞きますし。

 書き続ける天才、おそろしい生き物です。

 せっかくなので海まで歩き、持ってきたとらやのミニようかんと懐紙(茶道で使う、紙のお皿代わり)でおやつタイムをしつつ、ぼんやり考えておりました。ちなみに前に書いた「セルフサブスク」の2月分です!

 目標にするには偉大過ぎて、お釈迦様の手の中の孫悟空のような気分ですけれども。私もせめて、「書き続ける」だけは頑張っていきたいと思います。

<文/宇野なおみ>

【宇野なおみ】
ライター・エッセイスト。TOEIC930点を活かして通訳・翻訳も手掛ける。元子役で、『渡る世間は鬼ばかり』『ホーホケキョ となりの山田くん』などに出演。趣味は漫画含む読書、茶道と歌舞伎鑑賞。よく書き、よく喋る。YouTube「なおみのーと」/Instagram(naomi_1826)/X(@Naomi_Uno)をゆるゆる運営中