イラン女子代表の3人が新たに亡命を断念 イラン通信社は「トランプのさらなる失敗」と報道
オーストラリアのバーク内相は15日、人道目的のビザを発給したサッカーの女子イラン代表の選手5人、スタッフ1人の計6人のうち、3人が亡命を取りやめてチームに合流するため同国を離れたと発表した。
オーストラリアで開催中の女子アジア杯で敗退したイラン代表の選手は2日の韓国戦で試合前に国歌を歌わなかったことでイラン国営テレビの司会者に「裏切り者」と非難され、帰国後に処罰されるとの臆測が高まる事態に発展。オーストラリア政府が10日の段階で選手5人の亡命を認め、翌11日にも新たに選手1人とスタッフ1人にビザを発給したと発表していた。しかし、11日のうちに新たにビザを与えた2人のうち1人が帰国する他の選手らと話し合った後に翻意。この日は新たに3人が加わり、オーストラリアに残るのは3人になった。オーストラリアの地元メディアはイランでの報道を引用し、新たにオーストラリアを離れたのは選手2人とスタッフ1人と伝えた。イラン女子代表は現在、マレーシアのクアラルンプールに滞在しているという。
イラン女子代表に関してはトランプ米大統領が帰国させるのは「重大な人道的過ち」として、オーストラリアに亡命を認めるよう要求した経緯があり、イランの通信社は新たに3人が翻意したことを受け「米国とオーストラリアのプロジェクトの不名誉な失敗でトランプのさらなる失敗」と報じているという。
バーク内相は「オーストラリア政府は機会を提供して伝えることはできるが、選手が信じられないほど困難な決断を下している状況を取り除くことはできない」と指摘。「政府はこれらの女性たちがオーストラリアで安全な未来を得る機会が与えられるよう可能な限りのことをした」とコメントしたという。
