最近では誰かの子どもの名前を読むとき、「何て読むの?」と聞くのがわりと普通になってきました。一見普通でも、「知子」と書いて「さとこ」、「陽太」と書いて「ひなた」など、読みだけがトリッキーな場合もあるからです。昔からあった、少し変わった名前。今回はそんなお話です。

昔は力士の名前も変わったものが多かったようです

きらきらネームやしわしわネーム……名前に関して、いろいろと言われてしまう現代。
でも、変わった名前の人は、昔からたくさんいました。
それも、今とはくらべものにならないくらいの、ホンモノの「珍名」です。

たとえば、幕臣である松平信敏の家臣には、かなり変わった名前の武士がいたと言われています。
その漢字を見てみると……「谷」が4つ並んでいるだけ。
なんて読むと思いますか?
「たにや・こくたに」? まさかの「たにたに・たにたに」?

実はこれ、「谷谷谷谷(たにかえ・やつや)」と読むのだそう。
そう聞くと、そんなに珍名ではありませんね。
同じように、昭和初期には「平」という字を4つ並べた名前の人物もいました。
こちらの読みは「平平平平(ひらたいら・へっぺい)」。
なんだかとても平穏な人物に育ちそうです。

本名ではないですが、昔は力士の名前にもかなり変わったものが付けられていました。
「膃肭臍市作(おっとせい・いちさく)」
「招猫米吉(まねきねこ・よねきち)」
「猪シ鍋吉(いのしし・なべきち)」
なんだか動物園のようになってきました。

動物だけじゃありませんよ。
「自動車早太郎(じどうしゃ・はやたろう)」
「不了簡綾丸(ふりょうけん・あやまる)」
「〆切り玉太郎(しめきり・たまたろう)」
……もうここまでくると、ただのダジャレです。

ちょっと、いえ、かなりおかしい昔の人々のネーミングセンス。
でも、なんだか嫌いになれないユーモアが、そこにはありますよね。

文/岡本清香

TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎日お送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は、「オットセイに招き猫は誰の名前?」として、2015年11月10日に放送しました。

【あわせて読みたい】
★「私は女性の“このひと言”に傷つきました……」男性編 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/c8ESOtZMi6.html
★続・恐怖の隣人「私はコレにドン引きました」 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/yejVSIcrj5.html
★新婚生活「私は妻のコレにドン引きました」暮らし編 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/hjUrxWBwDD.html

<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/