文武両道を実践…飛び級で大学進学のボルシアMG下部MFヌデンゲが話題に

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文=鈴木智貴

U−19ボルシアMGに所属している18歳の有望株トゥシー・ウィリアム・ヌデンゲが話題になっている。

 ドイツ紙『ビルト』によると、プレシーズンでトップチームの練習に参加していた同選手は、7月25日に行われた強化試合ブルサスポル戦にも出場。得点こそならなかったものの、枠を直撃するシュートを2度放つなど、大きなインパクトを残すことに成功し、また、周囲がプロ選手ばかりであるにもかかわらず、「チームのみんなは優しく僕を受け入れてくれた。本当に楽しかったね」と笑顔で話すあたりも、大器の片鱗をうかがわせる。

 しかし、彼が注目を集めている理由は、単にサッカー“だけ”が秀でているからではない。

 ヌデンゲは、アビトゥーアと呼ばれる高等学校の卒業資格試験を、なんと16歳でパスしている。しかも成績は全科目平均2.6と、一般の生徒より数年早く受験しながら、その得点は決して低くない。(※ドイツの採点は1が最高、6が最低)

 そして、このアビトゥーアを終了したため、同選手は17歳で地元メンヘングラードバッハにあるニーダーライン大学へ進学。現在も経済情報学を学んでいる最中なのだ。

 本人によれば、「(日本における小学校)3年生を飛ばしたんだ。つまり、2年生から一気に4年生になった」とのことで、幼くして学業の面でも神童ぶりを発揮していたらしいが、その優秀な頭脳は情報学専門の大学教授である父親フル・ヌデンゲ譲りであるようだ。

「数学はほとんど1だった。でも数学が面白くなくなってしまったから、高校の集中コースではドイツ語と英語を選択していた」

 現在はまだユースに所属しているため、クラブからは月額400ユーロ(約5万4500円)ほどのお小遣いしかもらえていないが、トップチームのルシアン・ファブレ監督が「非常に高い質を持っている選手だ」と話すように、よほどの間違いがない限り、近い将来ボルシアMGとプロ契約が交わされる見込みだ。

「僕の夢はプロサッカー選手になることだ。そのために大学での学業を一時的に止めても構わない」

 学業でもサッカーでも飛び級を果たし、文武両道を見事に実践しているヌデンゲ。今後の活躍に注目が集まる。