【熊本地震10年】前震と本震の間に生まれた男の子が10歳に「みんなに助けてもらいながら・・・」
熊本地震から10年「あのとき私は、これから私は」。前震と本震の間に生まれた男の子を紹介します。
ことし10歳の誕生日を迎えました。困難を乗り越え家族と歩んだ成長の記録です。
西原村で暮らす松村咲空くん。両親と妹の4人家族です。
■咲空くん「今も昔もだけど、モササウルスが一番好きです」「これがアンモナイトじゃないかって言われたんですよ」
3歳の頃から恐竜が大好きな咲空くん。
咲空くんが暮らす西原村は熊本地震で大きな被害を受けました。
ずれた歩道の縁石や変形したガードレール、家の近くには、今も爪あとが残る、震災遺構があります。
■知穂さん「力の強さを感じるよね」
■咲空くん「断層のずれでグワーってなって」
■知穂さん「どんなにひどかったか分かるから残してある」
■咲空くん「なるほど」
咲空くんは今から10年前の4月15日、熊本地震の前震と本震の間に生まれました。
母親の知穂さんが陣痛で熊本市内の病院に入院したのは2016年4月14日の夕方でした。
数時間後、震度6弱の地震に襲われます。
揺れが続く中、翌日、咲空くんを出産。
■知穂さん「地震のことも、自分の中で抑え込んでいた部分があったので良かったと思って。思わず涙した」
ようやく眠りについた知穂さんですが、二度目の強い揺れが襲いました。病院は停電しモノが倒れるなか、新生児室にかけつけると、看護師が咲空くんを廊下に連れ出し、守ってくれていました。
その後、生まれて間もない咲空くんと避難所で過ごしました。
■咲空くん「モササウルスっていう恐竜なんだけどこれが好きなんだよ」
そして、♪ハッピバースデー♪ 10歳の誕生日を迎えた咲空くん。夢中になれるものがいっぱいです。
■咲空くん「(妹と)一緒に練習できて嬉しいなって」
ピアノに、将棋。特に頑張っているのが、テニスです。今では九州大会に進むほどの腕前です。
咲空くんの将来の夢は…
■咲空くん「発掘が好きなテニスプレーヤーかテニスが趣味の恐竜博士になりたいです」
生まれた瞬間から困難を乗り越え、熊本の復興とともに育ってきた咲空くん。
■知穂さん「これまで助けられたんだよと話をしてきたので、いつか自分も誰かのためにちょっと動けるような子になったらさらに嬉しいかなと思います」
■咲空くん「頑張ります」「あのとき私は地震で揺れるなかみんなに助けてもらいながら生まれました。これから私は色々なことに挑戦していきたいです」
母の知穂さんも語学力を活かし、熊本で暮らす外国人に月に1度ボランティアで防災情報などを伝える活動をしています。
