嵐のラストツアーがスタート

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 久しぶりの新曲をリリースし、ラストツアーも始まった嵐。放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、活動終了まで約2か月となった嵐の5人の人柄について綴ります。

【写真】活動休止中、肩から二の腕にかけてびっしり彫られたタトゥー、ひげを生やしていた大野智

「やっぱり嵐は5人」という思いを強めたかたは多いのでは

 3月4日にデジタルシングルとしてリリースされた嵐の新曲『Five』は、同日付の「オリコンデイリーランキング」で再生数とダウンロード数の双方で1位を獲得。配信開始初日の再生数はオリコン史上最高を記録し、2週連続1000万回超えの大台突破です。

 13日からは、『ARASHI LIVE TOUR 2026 「We are ARASHI」』がスタート。各ドーム周辺は聖地巡礼で賑わっています。

 例えば北海道・札幌では、嵐が食べたケーキ屋さんやコンサート後に立ち寄ったジンギスカン屋さん。5人が写真を撮ったという「クラーク博士像」(さっぽろ羊ヶ丘展望台)の前では同じポーズで記念撮影をしたり、メンバーカラーをイメージしたお土産を買ったりと、ファンの皆さんは嵐との思い出に浸りつつ、感謝の気持ちを5人に届けているところです。

 デビュー曲『A・RA・SHI』へのオマージュが感じられるフレーズが入っている上、「これぞ嵐」と言うべき歌声が耳にも心にも優しく伝わってくるのが『Five』。5人が楽しそうに過ごす様子が映し出されたMVからは幸せしか感じられなくて、つい何度もリプレーしてしまいます。

 加えて『Five』にはタイアップがない分、これまでの嵐の足跡とファンの皆さんそれぞれの人生が直接重なり合っているのです。

 デビュー以来、誰に聞いても「本当に仲よし」で、5人がそれぞれのキャラクターや志向を理解し、リスペクトし合っている嵐が「ここにいる」ことをあらためて実感できる日々が、昨今続いています。

『Five』の振り付けの一部を担当したという大野智くん(45才)は、嵐の活動が終了する5月31日をもって「STARTO ENTERTAINMENT」を退所することを発表しました。

 嵐が5人そろって活動を再開するための鍵を握っていたのは大野くんに間違いなく、そこにはもちろんさまざまな葛藤があっただろうし、その思いを知り尽くす相葉雅紀くん(43才)、松本潤くん(42才)、二宮和也くん(42才)、櫻井翔くん(44才)は何度も話し合いの機会を持ったと推察できます。

 でもその間、公の場で大野くんの名前を出し、近況をたびたび伝えてくれていた二宮くんをはじめ、冠番組で大野くんとのエピソードを語ってくれた相葉くんや櫻井くん。さらには昨年7月、『ニノなのに』(TBS系)に松本くんが出演し、二宮くんとのツーショットが実現。松本くんが「ゲストなのに」2014年の『第65回NHK紅白歌合戦』以来、司会を務めたことも大きな話題となり、「やっぱり嵐は5人」という思いを強めたかたは多いのではないでしょうか。

 振り返っても、そうした場が変にピリついたことはただの一度もなくて、彼らはいつも笑顔だったし、それぞれを"さん付け"で呼び合う平和的で穏やかな"引き芸"も以前とまったく変わっていなかったのでした。

「いつも相葉がお世話になっています」と挨拶されてビックリ

 デビュー以来、常に礼儀正しく、それぞれが違うカタチの"コミュ力"を発揮し続けてきたのも嵐でした。5人と仕事でかかわってきた人たちも、嵐には最後の瞬間まで笑顔でいてほしい。これが総意ではないかと思います。それは『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)の立ち上げ作家のひとりで、一時期、相葉くんと仕事でガッツリかかわらせてもらった私も同じです。

 2005年なので、もう21年も前になるのですが、忘れられない思い出を書かせてください。同年3月、櫻井くんが主演したスペシャルドラマ『ヤンキー母校に帰る〜旅立ちの時 不良少年の夢』(TBS系)の番宣で、『きょう発プラス!』(同)のスタジオにいらしたときのこと。櫻井くんがコメンテーター席にいた私の隣に座るやいなや、「いつも相葉がお世話になっています」と挨拶をしてくれたのです。

 その礼儀正しさにまずビックリしましたし、私は確かに前述の『〜志村どうぶつ園』の作家ではありましたが、裏方のスタッフの名前までチェックしている櫻井くんには本当に恐れ入りました。

 でもビックリはさらに続いて、その話を収録のときに相葉くんに伝えたところ、「そうですよ。ぼくは山田さんのことを彼女なんじゃないかっていうぐらい、メンバーに話していますから」と。こんなことをパッと口に出すことができますか? 国民的アイドルとして長年、ステージやスタジオの中央でスポットライトを浴びているのに、円の外まで気を配れる相葉くんもすごいですよね。「家宝」にしたいほどのエピソードです。

 相葉くんについては、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に初出演した際、番組名を言わなければならないときに「徹子さんのお部屋」と言っているのを見たときも、本当にすごいと思いました。普段からメンバーの間でもそんなふうに丁寧に言い合っているからこそ自然に出たのだと思いました。

 当連載がグラビアページだった時代、番組収録後のわずか3分ほどの撮影時間にもかかわらず、5人が精一杯の笑顔と完璧なご挨拶をしてくれたことも思い出されますし、番組のアンケートの答えをいつも用紙いっぱいに書いてくれるとスタッフの間で評判だったのは大野くん。どれだけ急いでいても、テレビ局の廊下ですれ違えば立ち止まって目を見て挨拶してくれるのは松本くん。スタッフさんやメイクさんへの声かけが常に自然なのは二宮くんです。

 こうして全員が人柄もすばらしいからこそ、どの仕事場でも愛され続けた嵐。

 そんな5人に、ファンの皆さんと共に感謝を伝える2か月余りが始まりました。

構成/山田美保子

『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ+』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。 ※女性セブン2026年4月9日号