求めるのは刺激か、はたまた安心感か。ニューバランスの新作シューズで感じたのは…
あちこちで走り始めている人が増えているみたい。
これから走り始めようとしている方がとくに気にしているのは、どんなシューズを履けばいいのかな?という点。ありがたいことに選択肢がたくさんある一方、ブランドも種類も多種多様で迷子になってしまっている方も多いでしょう。
個人的にはランニングシューズは自分が好きなものを履けばいいのではないかと思っているんですが、それでも安くはない買い物なので失敗はしたくないですよね。
“普通”ってこういうことか…!と確信
そこで推したい1足がニューバランスから発売された「1080v15」(税込22,000円)。読み方は“テンエイティー”。発売前の試走会で軽く走らせてもらった際、第一印象がとても良かったので、以降何度か履いて走ってみました。
新しいシューズに足を通した時、いろんな感覚があります。「やわらかい」とか逆に「固めだな」とか、「安心感がある」「履きこなすのが難しそう」など、いずれにしてもなにかしら感じるわけです。
ところが「1080v15」に足を通した際は、ちょっと違いました。昨今のさまざまなシューズと比べると「とてもふつうだな」と。こういう仕事をしていると無理矢理でもプロダクトの特徴はどこにあるのかを探そうとしてしまうクセがあるんですが、第一印象としてはいい意味で引っ掛かりが感じられなかったというのが正直なところでした。
しかし、試走会で3kmほどゆっくりペースで走ってみて、これは履くほどに味わいを感じられるシューズなんじゃないかと。
予想は的中! その後、普段のランニングで80kmほど履いてみたところ、ランニングを重ねていくごとにふつうっていいじゃん!と感じるようになり、いまではすっかりどハマりしています。
恋愛にたとえるなら刺激のあるパートナーとは真逆で、穏やかな時間を過ごせる癒されるタイプかもしれません。たぶん。刺激があるパートナーは楽しい時間を過ごせますが、ジェットコースターのようにあっという間に終わりがち。ところが、穏やかで安心できるパートナーとは長く付き合えるというのが定説とするならば「1080 v15」は圧倒的に後者。そう圧倒的に、です。
そのため、ランニングシューズに刺激やおもしろさ、これまでにない体験を求めている方には物足りなさを感じるかもしれません。
ちょうどいいスペックがもたらす安心感
エッジが効いたシューズであれば、走る楽しさの演出に一役買ってくれます。はたまたレースでタイムを狙うなら、そういう類も選択肢のひとつ。スピードだったりユニークさを求めるという視点では「1080」はハマりません。
ただその一方で、確固たる安定感があります。この安定感は気持ちの部分でも安心感へとつながって「君なら大丈夫」と着地のたびに言われているようでした。
前作の「1080 v14」と比較すると、たとえば今作のアウトソールではデザインを一新したそう。実際に走ってみて真っ先に感じたのは、足裏全体でやわらかな感覚がありました。
試走会で聞いた説明によると、それに加えて均等な加重・重心移動を促すロッカー構造を採用しているとのことで、これがとてもちょうどいいんですね。無理なく自然に足を運べるので、心地良さを感じます。
またミッドソールは引き続きのクッション性と、反発性を加えたとか。といっても、ふわふわと地に足がついてないような感覚ではなく、ほどよいバウンス感が味わえました。これもまたとても気持ちよく、好印象でした。
とくに反発性を持続するINFINION(インフィニオン)というテクノロジーを搭載したミッドソールに注目。距離を重ねた中で最長距離としては15kmほどですが、今後、ハーフや30kmなどの長距離だったり、長い時間を走ることで「1080 v15」最大の特徴とも言える持続性がある反発がどういった感覚なのかは楽しみです。
今作は重さ261g(片足27.5cm)と前作よりも40g軽くなり、通気性も抜群。全体的にアップデートされたのは間違いありません。
はじめてのフルマラソンやハーフマラソンにチャレンジするにも間違いない選択肢にもなるかと。そのくらいの安心感をもたらしてくれる「1080 v15」。長い付き合いになりそうな足元のパートナーとしては申し分ありませんよ。

Source: ニューバランス, Photo: ハナサキ
