サンキューハザードは海外でも通用する?

車で道を譲られたときに、ハザードランプの点滅で「ありがとう」を伝えるサンキューハザード。日本では広く浸透している習慣ですが、これって海外でも通用するのでしょうか?

ネット上には「海外でも浸透しつつある」「日本のサンキューハザードの動画が海外で大絶賛!」といった情報が見られます。この一方で、「海外でサンキューハザードをやったら怖い目にあった」なんて話も。

うーむ、既存のネット情報だけでは実際のところがよくわかりません。そこで、サンキューハザードが海外(主に欧米)でも通用するのか独自調査しました。

海外在住中・在住経験のある方に意見を聞いてみた

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日本以外の国でもサンキューハザードは通用するのか。答えを知るために、アメリカのQ&Aサイトを通じて、海外在住中・在住経験のある方に次の質問を投げかけてみました。

Q1:現在お住まいの国(またはお住まいだった国)でサンキューハザードは通用しますか? Q2:サンキューハザードでトラブルに遭ったことはありますか?

以上2つの質問に対して、10名の方からご回答をいただきました。その中から、筆者が特に参考になると感じたご回答を見ていきましょう(各ご回答は要約しています)。

・アメリカ北西部にお住まいのSさんのご回答

「アメリカ北西部では道を譲られたとき、サンキューの意味で手を上げて合図します。サンキューハザードをするのは大型トラックのみで、乗用車でする人は見たことがありません」

・アメリカ在住のYさんのご回答

「サンキューハザードって何ですか?アメリカでは聞かない言葉です。(筆者の補足説明を読んで)なるほど、こちらでは道を譲られたら手で合図しますね」

・アメリカ在住経験のあるHさんのご回答

「アメリカで暮らしはじめたころは私だけがサンキューハザードしていました。それから現地の友達に教えたところ、数人がやるようになりました。トラブルに遭ったことはありませんね」

・ドイツ在住経験のあるSさんのご回答

「ドイツで後続車に向けてハザードを点滅させたらパッシング(挑発)と同じ意味。トラブルになりますよ」

・スペイン在住のSさんのご回答

「スペインではサンキューハザードは見かけません。グイグイ割り込んで来る車が多く、割り込まれるほうも腹が立たないようなので、お礼の挨拶は必要ないのかも」

・東南アジアに在住経験のあるYさんのご回答

「東南アジアではクラクションで合図します。日常的に渋滞していて車同士の距離が近いため、クラクションで意思疎通する感じです。サンキューハザードをしても『何してるのかな?』と思われるだけで、トラブルにはならないと思いますよ」

海外ではサンキューハザードより〇〇が一般的

今回いただいた回答を見るかぎり、海外(欧米諸国)では「ありがとう」の意味で手を上げるドライバーが多く、サンキューハザードは一般的ではないようです。

また、サンキューハザードが原因のトラブルについては、ドイツ以外ではあまり起きていない様子。ただし、突然のハザード点灯が交通を混乱させる可能性は否めません。

混乱やトラブルを招く可能性があるなら、海外でのサンキューハザードは控えたほうがよいと筆者は考えます。海外で運転する際は、なるべく現地のルールに従ったほうがよいでしょう。

サンキューハザードの起源はトラックドライバー?

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本コラムの最後に、Q&Aサイトでいただいた、ちょっと興味深いお話を掲載しておきましょう。

・アメリカ大陸横断を経験したTさんのお話

「1980年代にトレーラーでアメリカ大陸を横断したとき、現地のトラックがサンキューハザードをしていて驚きました。日本のトラック業界独自の習慣だと思っていたからです。

トラックは全長が12メートル以上あって追い越ししにくい。そこで、トラック同士が安全に追い越しできるように、ライトやハザードの点滅で合図しあう習慣がトラック業界にはあります。

このトラック業界の習慣が日本では一般車にも広がりました。アメリカでは一般車はサンキューハザードしません。国民性の違いでしょうかね」

「サンキューハザードはもともとトラックの習慣」という話は既存のネット情報でも目にします。アメリカにも同じ習慣があったのに一般化せず、日本でだけ一般ドライバーにも普及したという違いは面白いですね。

海外で車に乗る機会があるなら、その国独自の運転マナーや習慣がないかチェックしてみると楽しいかも。ただし、まず安全運転に集中することをお忘れなく。