悲願のアジア制覇ならず…川崎はなぜACLで勝てないのか。谷口&鬼木監督が語る状況判断の重要性【分析コラム】
その裏で、川崎はGSを2位で終える。その後、ほかグループの動向を待った川崎に朗報は届かず、GS敗退が決まった。ジョホールバルで一敗地に塗れた川崎は、今季も悲願のACL制覇を果たせなかった。
結果的に敗退した今季のACLは、川崎にとって難しい大会となった。以下、その件について解説してみたい。
今季のACLの難しさの一つは、ジョホールバルを本拠地とするJDTの意外な健闘で、その原因の一つが試合開催スタジアムの偏りにあると考える。
ホームのJDTは、谷口彰悟が「日本の芝生みたいなピッチだったので。スタジアムにストレスはなかった」と話すスルタン・イブラヒム・スタジアムで、6戦全ての試合を実施。その一方で、川崎、蔚山、広州の3チームはタン・スリ・ダト・ハジ・ハッサン・ユーヌス・スタジアム(旧名ラーキンスタジアム)でそれぞれ4試合を行なったが、ピッチコンディションとパスサッカーとの相性の悪さは明らかだった。
例えば、第1戦の蔚山戦(△1-1)と第2戦の広州戦(〇8-0)で2試合連続得点の車屋紳太郎は芝について、高校時代の土のグラウンド以来の感覚だったと話す。
「柔らかいし、急にボールが跳ねたりするので。基本、バウンドしますよね、パスが。だからトラップに気を使うし、ボールの移動中に(顔を上げて周りを)見るのは難しいですね。高校のときとか、土のピッチだとそういうことがあったんですが、久しぶりですね、この感覚は」
蔚山との第5戦(●2-3)では、ピッチコンディションに起因する決定機でのミスが頻発した。結果的にJDTが1位通過した事を考えると、やはりピッチコンディションは結果を左右する要素になっていたのかもしれない。
またそうしたピッチ状況も含めた試合展開を判断し、戦い方を変えることができなかったのも敗退の一因だったとの指摘もあるが、これは非常に難しい問題である。
