金沢で名所を巡り、山代温泉でカニを味わう。冬の石川・大満喫旅

写真拡大 (全37枚)

こんにちは! 旅行を計画する時はいつも、近くにどんな温泉があるのか気になって仕方ない温泉ライターの泉よしかです。

今回向かうのは石川県。加賀百万石の城下町・金沢と、加賀温泉郷にある温泉地・山代温泉へ2泊3日でお出かけしてきました。温泉はもちろん、カニもたっぷり満喫してきたのでご期待くださいね。

東京駅

東北方面から金沢へは、大宮駅経由が便利!

北陸新幹線の開通で、東京から行きやすくなった金沢。東北方面からもグッと近くなっているのをご存じですか? 例えばJR仙台駅発なら、JR大宮駅で東北新幹線から北陸新幹線「かがやき」に乗り換えると3時間20分ほどでJR金沢駅に到着。到着後に金沢市内の観光をゆっくり楽しめます。

冬の朝、冷たい空気に包まれて頬や指先が凍えます。でも、まもなく北陸に向けて旅立つと思うと、ワクワクとドキドキでいっぱい! 寒さを忘れてしまいそう。

長野県に入ると雪景色(中野市近辺)

いくつかトンネルを抜けると、いつの間にか車窓が雪景色に。

金沢駅

金沢駅からは手ぶらで観光スポットへ

金沢駅に到着したら、まずは駅構内の「金沢駅観光案内所」へ。場所は新幹線改札口を出てほぼ正面、とてもわかりやすい。

案内所で「手ぶら観光サービス(※)」を利用すると、石川県内の宿泊予定のお宿に、その日のうちに荷物を届けてくれるんです。これは便利!

※編集部注:受付は15時まで。料金は700円〜900円。詳細は案内所にお問い合わせください

近江町市場

金沢市民の台所で海鮮丼ランチ!

金沢市内の移動には「城下まち金沢周遊バス」を使いました。「右回りルート」「左回りルート」があり、主要観光地を網羅しながら、それぞれ約15分間隔で運行しています。

さっそく、周遊バスに乗って「近江町市場」へ向かいます。金沢駅から約5分、武蔵ヶ辻・近江町市場バス停で下車。

1721年に開設、300周年を迎えた近江町市場に到着です。

本日のランチは、この市場の一角にある「いきいき亭」さん。事前予約はできませんが、店頭の用紙に名前と電話番号を書くと、席が空くタイミングで連絡してもらえます。私も名前を書いてから、市場をぶらぶらしてみることに。

金沢が加賀藩の城下町だった時代には、藩の御膳所(台所)であった近江町市場。現在も金沢市民の台所として、鮮魚店、飲食店など約170店舗が軒を連ねています。

寒い季節の市場で目を引くのはやはり活きの良いカニ。金沢市民が羨ましい!

あれこれ楽しく見て歩いていると、いきいき亭さんから着信が。美味しそうな魚介類を目にしてお腹もすいてきたので、ばっちりのタイミングです。

おまちどうさま! 「いきいき亭丼」登場!

看板メニューの「いきいき亭丼」には地物のネタのみ使用した「ローカル」と、地中海のマグロなども使用した「ワールド」がありますが、ここは迷わずローカルを。

取材時(2021年12月)のネタは、アオリイカ、アラ、マグロ、イシダイ、ガンド、甘エビ、炙ったノドグロ、ヤナギサワラなど。旬の海鮮を中心に、日によってネタが変わることもあるそうです。

どの魚もたっぷりと脂が乗っていて甘〜い。炙ったネタは醤油ではなくお塩をちょっと付けていただくと口いっぱいに香ばしさが! アオリイカの弾力や、地元の高級魚であるアラの品の良いお味にもうっとり。

兼六園

冬の兼六園の楽しみ方

再び周遊バスに乗って約20分、「兼六園」へ。日本三名園の1つに数えられ、国の特別名勝にも指定されている、金沢観光では欠かせない定番スポットです。

雪吊と徽軫灯籠(ことじとうろう)

冬の風物詩「雪吊り」は、絶対に見たかったものの1つ。放射状に張られた縄のバランスがとても美しい! 本来は雪の重みから枝を守るために行われる雪吊りですが、雪が降っていなくてもまるでアートのよう。

ことじ椿

兼六園の冬から早春を彩る花といえば椿。「桂坂口」から「徽軫灯籠」へ向かう道で見られるのが鮮やかな紅色をした「ことじ椿」。

龍石(りゅうせき)

一方、花期には少し早かったのが「花見橋」近くの「龍石」付近で見られる「龍石の椿」。例年2月〜3月頃に、淡紅色に大小の白い斑入りの花を咲かせるそう。次回は雪景色に映える美しい姿を見に訪れたいと思います。

この日は、兼六園からも徒歩圏内のホテル「金沢ニューグランドホテルプレステージ」に宿泊して明日に備えます。おやすみなさい。

ひがし茶屋街

絵になる町並みを歩いて

2日目の観光は、「ひがし茶屋街」からスタート。

ひがし茶屋街

国の重要伝統的建造物群保存地区でもあるひがし茶屋街は、金沢屈指のフォトジェニックスポット。ベンガラ格子が映える、昔ながらの茶屋街の雰囲気を今に残します。

着物で歩きたくなる情緒たっぷりの町並みで、石畳の通りはどの方向にカメラを向けても絵になります。まるで時代劇の中に入り込んだみたい。

歩き疲れたらちょっと甘いものを補給したくなりました。「金澤パフェ むらはた ひがし茶屋街店」で温かいスイーツをいただきましょう!

金澤パフェむらはた ひがし茶屋街店

単品のお汁粉もありますが、こちらはフルーツ専門店のカフェですからオススメはフルーツ付きの「おしるこ」。

そのまま食べても美味しいフルーツは、温かいお汁粉に付けて食べるのも美味。フルーツの酸味とあんこの甘味がほど良いバランス。南国イメージのパイナップルが、お汁粉とこんなに合うなんて!

お汁粉の具が白玉ではなくお餅であるところもポイントで、見た目以上にボリュームがあります。軽めのランチとしても良さそうです。

梅ノ橋

梅ノ橋を渡った対岸には、ひがし茶屋街と並び、金沢の3つの伝統的な茶屋街とされる「主計町(かずえまち)茶屋街」があるんです。徒歩で2つの茶屋街を歩けてちょっとお得な感じ。

主計町茶屋街

浅野川沿いに風情ある建物の並ぶ主計町茶屋街は、一歩狭い通りに入ると別世界のような静けさです。

ここからは金沢を離れて加賀温泉郷に向かいます。

山代温泉 瑠璃光

眺望や温泉に癒やされる山代温泉 瑠璃光

金沢駅から北陸本線でおよそ55分、特急を使えば25分でJR加賀温泉駅に到着です。

本日宿泊するお宿は、「山代温泉 瑠璃光」。加賀温泉駅から無料バスで送迎してもらえるので助かります(※)。

※編集部注:所要時間約20分。運行時間などは公式HPをご確認ください

チェックイン後にお茶とお菓子のサービスが

チェックイン手続きの後は、1階の喫茶「さい川」でお茶とお菓子をいただけます。お茶は抹茶と煎茶から選べるので、私は抹茶をお願いしました。

お庭を見ながらお茶をいただいていると、移動の疲れもほどけていきます。

庭園には足湯も

お部屋は、「星の棟」の客室露天風呂付き和洋室。これがまた広々としていてびっくり。窓からの眺望も素晴らしく、全自動マッサージチェアまであります。

星の棟の客室

そしてお部屋の露天風呂がまたいい眺め。好きなだけ入れて、夜になったら夜景も期待できちゃう。うーん、なんたる贅沢!

お部屋の露天風呂とその眺望

とりあえずお部屋のお風呂は夜にとっておいて、まずは大浴場へ。

この大浴場がまた広い! たっぷりなみなみと温泉が注がれています。

まるで池に浮いているような露天風呂も雰囲気抜群。

泉質はカルシウム・ナトリウム一硫酸塩泉。pH8.3の弱アルカリ性で、少しトロっとした手触りが楽しめます。湯上りにはお肌がもちもちと生き返ったような感触に。乾燥しがちな季節に嬉しいタイプのお湯です。

湯上りには先ほどの喫茶「さい川」で、季節のゼリーと冷たいお茶のサービス。温まってからの冷たいお茶は最高!

瑠璃光クラブラウンジ

星の棟に泊まるメリットは、部屋付き露天風呂だけではありません。なんと瑠璃光クラブラウンジも利用できるんです。

中学生以上限定の静かで落ち着いた雰囲気で、15時から19時はアルコールも飲み放題。飲みすぎないようにしなくては。

山代温泉 瑠璃光

瑠璃光でお腹いっぱい蟹料理を満喫!

さていよいよお楽しみの夕食です。蟹をメインにした会席「瑠璃光 雪の舞」は、もうカニ、カニ、カニのオンパレード!

中央にドーンとまるごと一杯「ずわい蟹姿盛り」、焜炉に「蟹すき鍋」、そのほか「ずわい蟹ミルフィーユ」「蟹エスカベッシュ(唐揚げを酢漬けにしたマリネの一種)」など。

蟹味噌も美味しい「ずわい蟹姿盛り」

姿盛りの甲羅に付いた蟹味噌が美味しすぎ。足にもぎっしりと身が詰まり、塩加減も絶妙、食べ出すと本当に箸が止まりません。

身がはじけるぷりぷりの「蟹すき鍋」

同じ蟹でもお料理ごとに異なる味わい。蟹すき鍋の蟹の身の甘さにも驚き! 軽く火が通ることで弾力が増し身がぷりぷりとはじけるよう。

「ずわい蟹ミルフィーユ」

「ずわい蟹ミルフィーユ」は見た目の美しさもポイント。口に運べば山葵ソースジュレが蟹の甘味を引き立てます。ホロリと口の中で崩れる食感も感動的です。

ご飯も目の前で炊き上げる「蟹の釜炊き御飯」。蓋を開けたときの香りもごちそうで、まさにカニ尽くしの贅沢三昧。

夕食を満喫した後は、お部屋の露天風呂に入ってから就寝。

お部屋の露天風呂と眺望

古総湯

ステンドグラスが美しい体験型博物館

3日目の朝は、山代温泉 瑠璃光から徒歩10分ほどの「古総湯」へ。ここは山代温泉の体験型博物館で、明治時代の総湯を復元しています。さらに形を復元しただけでなく、「湯あみ」という温泉に浸かって楽しむだけの、昔ながらのスタイルです。

古総湯は浴室の美しさに定評あり! 窓にはカラフルなステンドグラス、床や壁の一部には九谷焼のタイルと、荘厳さも感じられるアーティスティックな体験型博物館なのです。

しっかり掛け湯をして湯あみ(入浴)をすれば、ステンドグラスの色を反射したお湯がゆらゆらと揺れて夢のようなひと時。

はづちを楽堂

加賀温泉郷のお土産はここで! はづちを楽堂

最後の立ち寄りスポットは、古総湯から歩いてすぐの「はづちを楽堂」。地元食材を使ったスイーツや軽食をいただける「はづちを茶店」やお洒落なお土産ショップ「丹塗り屋」があり、古い町並みに迷い込んだような雰囲気も素敵です(※)。

※編集部注:休館日や営業時間については公式HPをご確認ください

山代温泉のお土産が揃う「丹塗り屋」(写真提供:丹塗り屋)

悩んだ末、自宅用に選んだお土産はこちら。

加賀の味が手軽に楽しめる「加賀棒茶」、山代温泉に入ったような美肌を目指して「山代温泉みすと」、パッケージも可愛い「金箔入 金ぺいとう」。

お土産をゲットしたらそろそろ帰る時間です。

列車とバスで簡単に回れる金沢と、ゆったり贅沢に温泉と蟹を満喫できる加賀温泉郷 山代温泉! 写真映えするスポットから気軽に楽しめる海鮮やスイーツなど、発見と驚きがたくさんの列車旅でした。

東北方面からも新幹線で楽に行ける魅力いっぱいの石川県は、気軽に非日常を体験するのにピッタリの旅先ですね。

東京駅

掲載情報は2022年2月10日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。