アッパー層の男性ほど、ストイックに身体を鍛えている。

鍛えれば鍛えるほど、結果が見えるのが筋トレ。

浮かび上がるシックスパックに、盛り上がる上腕二頭筋、甘美な陰影を描く広背筋…。

筋肉が成長する過程に、男たちはヤミツキになるという。

ならば、止まらない筋肉への情熱を、聞いてみよう…。




【今週の筋トレ男子】

名前:I.Kさん(31才)
職業:小学校教諭
身長/体重/体脂肪率:173cm/68kg/9%
筋トレ歴:10年
通っているジム:GOLD'S GYM
交際:未婚


1日90分のトレーニングは習慣


最初に断っておくが、彼の職業は小学校教師である。体育専門教師であるとか、体育系大学を卒業したとか、そういうわけでもない。

では、どうして鍛えているのだろうか。

取材のテーブルにつくなり、開口一番そう尋ねてしまった我々に、彼は事もなげに「ただ習慣というだけですよ(笑)」と言って笑った。

「入浴や歯を磨くことが毎日の習慣なように、自分にとって筋トレはもう習慣なんです。僕は彼みたいに大会出場を目指しているとか、そういう目標は一切ないですよ」



見事なまでの上腕二頭筋


Iさんの言う“彼”とは、「筋トレ男子」vol.2に登場したフェルナンドさんのことだ。

会社員でありながら世界大会での優勝を目指し、ストイックに体を鍛え上げていたフェルナンドさん。彼が今回、「企画にぴったりの男がいる」と紹介してくれたのがIさんだった。

「フェルナンドはヤバイです。一度、“合トレ(※一緒にトレーニングすること)”したことがあるんですけど、マジで吐きそうになりましたもん(苦笑)。あのバイタリティというかモチベーションは、絶対にマネ出来ないです。だから、もし彼のようなレベルを求めていらっしゃるなら、お話出来ることはないかと…」

そう謙遜するIさんだが、週6日鍛えているという中身を聞けば、それはもうストイックと言わず、なんと言えばいいのか。

月曜:背中
火曜:肩
水曜:胸
木曜:脚
金曜:OFF
土曜:胸
日曜:その日による

1回約1.5時間程度、仕事終わりの19時ごろからジムで鍛える。これが彼の日常だというのだ。

そんな彼だが、実は意外な過去があるのだった。


肥満児だった小学生時代、憧れはドラゴンボールだった


将来的に安定した仕事として教師の道へ


今の彼の姿からは想像も出来ないが、小学生時代はぽっちゃりした肥満児だったという。

「自分の足の爪先が見えなかったほど、お腹ぽっこりで。ずっと太っていることにコンプレックスはありましたね。当時流行っていたドラゴンボールも、登場人物は全員腹筋が割れていましたし…。たぶん、潜在的にそういう体への憧れが今もあるのかもしれません」



幼少期に肥満児だったとは想像できない


筋トレに目覚めたのは、中学、高校でバスケ部に入ったことがきっかけだった。トレーニングすればするぶん、体に筋肉がつく快感をそのときに知った。

「だから大学時代に選んだバイトも、フィットネスクラブのインストラクターでした」

ではなぜ、筋トレとは全く無縁と思われる小学校教諭という職を選んだのだろうか。

「祖母が同じく小学校教諭で、母は幼稚園教諭。父は自営業でしたが、漠然と将来的に安定した職業に就くのがいいんだ、っていうのがあって。それと、小学生時代の恩師が素晴らしい人で。絶対に偏見で子供を見ないっていう、今だからこそわかるんですが、そういう先生に出会えたことも大きかったです」

現在、教師歴9年。都内の公立小学校で1年生を受け持っている。

「遅くなることもありますが、時間的には恵まれていると思いますね。僕にとっては、ジムで筋トレを終えるまでがその日のルーティン。よほどのことがない限り、変わることはありません」


食生活に制限はナシ。子供の前では大盛りも完食


他人からすれば十分、ストイックと思えるその生活。だが唯一、聞いてほっこりしたのは食生活だ。

「学校での昼食は給食で、子どもたちと一緒に教室で食べるんですね。子どもたちから見れば僕は大人なので、ご飯はとにかくいっぱい食べるものだと思い込んでるところもあって。『日本昔ばなし』かっていうくらい、山盛りにご飯を盛られることも多々。でも立場上、“炭水化物抜き”なんて言えないですし、残すことすらできません(笑)」

朝食はフルーツとプロテインのみだが、昼食はガッツリ、というのが毎日だというのだ。さらに…

「夕食はさすがに炭水化物は摂りませんが、ハイボール2〜3杯は晩酌として飲みますし、そこは至って普通だと思いますよ。食べることは大好きですし、デートや飲み会の席でも好きなものをオーダーします」



トレーニングの内容はすべて自己流


そう、Iさんの場合、食生活に何か制限をかけるということは特にしていないのだ。

「さすがに30歳を越えてからは翌日の胃もたれがハンパないので、ラーメンはめっきり減りましたけど、イタリアンは大好物。恵比寿の『サカナバル』のアヒージョは絶品だし、神谷町の『ナポリスタカ』は東京でいちばんピザが美味いと思う。食べ過ぎたら翌日少し節制すればいいと思うくらいで、1〜2kgの増減に一喜一憂したりしないです(笑)。仕事中にチョコをつまんで、血糖値を上げることだってありますし」

ではいったい、彼を筋トレへと向かわせる原動力は何なのだろうか。


学生時代モテたやつが努力しなくなった姿に愕然


「筋トレは習慣」と語るIさんだが、とはいえ、なりたい理想像がなければ、続けることは出来ないのでは…?

「んー、強いていうなら服をカッコよく着こなせる体でいたい、ってことでしょうか。周りに最近、お腹が出ちゃってTシャツ姿が似合わなくなったり、二重あごが定着してきた友人が少しずつ増えてきて(笑)。学生時代、あれだけモテたあいつが!? みたいなのって、同性から見ても結構ショックなもんですよ」

50歳でも割れた腹筋、これがIさんの当面の目標だとか。



日曜日は弱い部分を重点的に


ちなみに、教え子たちにはその鍛え上げられた肉体は、バレているのだろうか?

「プールの授業があるので、バレてますね(笑)。子供っていうのは素直で、低学年の子ほど“すご〜い!”って言ってくれます。たぶん、こんな大人が身近にいないんでしょうね(笑)。でも、高学年の女子ともなれば“私、マッチョ無理だから〜”って、嫌悪されたり。大人の女性よりも扱いが難しい(苦笑)」



引き締まったお尻がまぶしい


付き合って8か月になる彼女は、筋トレには理解があるタイプだとか。

「彼女はタヒチアンダンスが趣味で、体を動かすのは好きみたい。お互い食べるのが大好きなのも、一緒にいて楽しいですね」

そう言ってトレーニングへと戻っていった。

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