キャリア3度目となる前十字靭帯断裂の可能性が高まったと伝えられた宮市。プラチナ世代のメインキャストだったアタッカーにまたしても悲運が降りかかった。 (C) Getty Images

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 日本の韋駄天はまたしても大怪我に見舞われてしまったようだ。

 現地時間4月28日、ドイツ2部のザンクトパウリに所属するFW宮市亮が、リザーブチームの公式戦に出場するも、13分で負傷交代。クラブは「左膝前十字靭帯断裂の可能性が高い」と公表した。

 仮にクラブの公表通りだとすれば、宮市にとっては3度目の膝靭帯断裂となる。一度目はザンクトパウリ加入直後の2015年7月に左膝前十字靭帯を断裂、さらに復帰間もない2017年6月にも右膝前十字靭帯を断裂していた。

 そんな怪我との戦いを経て、今年3月にようやくピッチへと復帰したばかりだった宮市だが、自身3度目となる膝の前十字靭帯断裂が濃厚となってしまった。
 

 ドイツ誌『Kicker』は、「30日に行なったMRIスキャンでは右膝の前十字靭帯断裂ということが示された」としながらも、「最終的な判断は木曜日に専門医のハインツ=ユルゲン・アイヒホルン氏の下での関節鏡検査次第だ。少ないがまだ可能性はある」と伝えている。

 また、宮市が2年間、フェイエノールト(2011)やトゥウェンテ(2014-15)の一員としてプレーしたオランダのサッカー専門メディア『voetbalzone』は、「ミヤイチの悲運…3度目の靭帯断裂」と銘打ち、「もし、宮市がワールドカップ出場への望みを持っていたなら、彼はそれを放棄しなくてはならなくなった」と嘆き交じりに報じた。

 25歳の天才アタッカーに降りかかった受難。はたして、宮市はこのキャリアの危機を乗り越えて、ピッチで輝きを放つことができるのだろうか。