いきなり個人的な話で恐縮だが、この世に産声を上げた時、私は「賢治」と名付けられる予定だったそうだ。宮沢賢治の「賢治」である。私の母はイーハトーブが生んだ偉大な童話作家の熱心なファンであったのだ。ただ、名字とあわせた時の字画があまりよくなかったとかで、結局その案は却下され、代わりに宮沢賢治と縁の深い詩人である草野心平の上と下の文字を採用して、私は「草平」と名付けられた。なんでストレートに「心平」とし