お台場・フジテレビ本社

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「現在のフジの編成は、系列局には基本的に相談することなく決定事項をトップダウンで通達しているような状況です。今春の改編でフジは『ノンストップ!』など、関東ローカル番組を全国ネット化していますが、さらに視聴率は悪化の一途。系列局との信頼関係は崩れつつあります」(関西テレビ関係者)

中居問題によりフジテレビは新体制となったものの、相次ぐアナウンサーや社員の離職、視聴率5位という現状に、ついにフジに対して系列局のうち7局が3月、連名で提言書を送ったという。テレビ局関係者は言う。

「《年々厳しさを増している放送業界。それに加え、一連の事案を受け、FNS系列局はかつて類をみない苦境にあります》と綴られた文面には、関西テレビが旗振り役となり、東海テレビ、テレビ西日本、仙台放送、テレビ静岡、北海道文化放送、テレビ新広島の系列7局がそれぞれ社長名で、フジテレビのネットワーク局長宛てに“今後のFNSネットワークの将来像について継続的に会話をおこなう場を設定”してほしいといった提言をしています。

新たな体制となったことで、逆にコミュニケーションがとれなくなったと抗議していること自体が前代未聞といえるでしょう」

フジテレビは今春、会見で4月改編の戦略について「今後、コンテンツを制作するにあたり重視していくのは熱」だとして、コンテンツ戦略を『ヒートMAX』と発表していた。前出のテレビ局関係者は続ける。

「カズレーザーさんとニューヨークさんがMCを務める新番組『超調査チューズデイ』がゴールデンタイムながら世帯視聴率3%を切るなど、4月改編の新番組は非常に厳しい状態で、この『ヒートMAX』のスローガンを冷めた目で見ている社員は少なくありません。

朝の『めざましテレビ』まで視聴率も下がり、系列局では広告収入も下がってきています。『ヒートMAX』へのスローガン変更で各種の刷り物を新しく用意するなど、系列局の金銭的負担は増えるばかりなのに、フジテレビからは説明が不足しており、系列局の不満が限界を超えてしまったのでしょう」

フジテレビ企業広報部に系列局からの提言文について聞いたところ、

「系列各局とのやりとりにつきましては、従来よりお答えしておりません」

との回答だった。フジおよび系列局は苦境を脱することはできるのだろうか。