中国の日本向け中間材料の輸出量が9割減―中国メディア
中国メディアの観察者網は21日、「中国の日本向け中間材料の輸出量が9割減」とする記事を掲載した。
ブルームバーグやロイターなどの報道として伝えたところによると、3月の中国の日本向けレアアース(希土類)磁石や材料の輸出量が大幅に減少し、米国向けレアアース磁石の輸出量も5カ月連続で減少した。
中国税関総署が20日公表したデータによると、3月のレアアース磁石の輸出量は前年同月比1.6%減の5238トンで、前月比では10.5%増加した。1〜3月の輸出量は前年同期比4.8%増の1万6001トンで、輸出先の上位5カ国は、ドイツ、韓国、ベトナム、米国、インドだった。
3月の日本向け輸出量は前月比17.3%減の184トンと9カ月ぶりの低水準となり、酸化物を含む中間材料の輸出量は90%近く減少した。米国向け輸出量は406トンと5カ月連続で減少して9カ月ぶりの低水準となり、前月比で9.5%減、前年同月比では30.6%減少した。
ブルームバーグは、中国から日本へのレアアース磁石や材料の輸出が3月に大幅に減少したことについて、両国間の関係悪化により供給逼迫の可能性に対する懸念が高まっていると伝えた。
ブルームバーグによると、高市早苗首相による台湾に関する発言が中国からの激しい反発を招いて以来、中国からのレアアースの流入が厳しく監視されている。中国当局は民生用と軍事用の両方に使用される輸出に対する規制を強化した。日本エネルギー経済研究所の佐々木忠則上級研究ディレクターによると、輸出規制の強化が日本へのレアアース磁石の供給に影響を与え始めた可能性が高く、同氏は以前、日中間の政治的緊張の影響を評価するには少なくとも3カ月分のデータが必要だと述べていた。日本は国内にレアアース磁石産業を擁していて、原材料の一部はオーストラリアのレアアース大手ライナス・レアアースから調達しているが、高性能磁石に必要な希少で重い元素の供給に関しては依然として中国への依存度が高い。
中国税関総署の3月のデータによると、中国のレアアース化合物および他の中間製品の輸出量は前月の1468トンから893トンに、レアアース金属の輸出量は前月の137トンから58トンにそれぞれ減少した。
ブルームバーグによると、中国の貿易統計は、旧正月休暇に多くの企業が操業を停止するため第1四半期に歪みが生じる傾向がある。今年は休暇が2月後半だったため3月の低迷につながった可能性がある。(翻訳・編集/柳川)
