レノボ・ジャパンは4月7日、ビジネス向けノートPC「ThinkPad」シリーズにおける新製品をあわせて10モデル発表した。4月7日から順次受注開始・発売する。

「ThinkPad X1 Carbon / T14 / T16 / X13」など新モデル発表! スペースフレーム設計でボディ刷新、実機を見てきた

今回発表されたのはフラッグシップモデル「ThinkPad X1 Carbon Gen 14 Aura Edition」、プレミアム2-in-1「ThinkPad X1 2-in-1 Gen 11 Aura Edition」、14型プレミアムモバイル「ThinkPad T14s Gen 7」「ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 2」、性能を重視する14型モバイルノートPC「ThinkPad T14 Gen 7」、持ち歩ける大画面モデル「ThinkPad T16 Gen 5」、小型軽量モデル「ThinkPad X13 Detachable Gen 1」、テンキー付きモデルも選択できる「ThinkPad L14 / L16」のあわせて10モデル。

中でも上位モデルは内部構造を刷新した点が大きな特徴で、これによってマザーボードへの両面実装を実現。マザーボードの小型化でより大きなクーラーを搭載したほか、メンテナンス性も大幅に引き上げたとしており、バッテリーやキーボードの交換をユーザー側で容易に行うことが可能になっている。

○実機を見てきた。落ち着いた新色「コズミックブルー」がよさそう

発表に際して、都内でメディア向けの発表会が開催された。ThinkPadはグローバル向けのコンシューマープロダクトとしてはとても稀有になってきた国内開発の製品シリーズで、発表会のタイミングによるものかすでにグローバルでは先行してお披露目されていたもの。今回日本国内向けにも満を持して発表が行われた形だ。

発表会には執行役員副社長の塚本泰通氏と、製品企画本部 プロダクトマネージャーの元嶋亮太氏、加えて大和研究所で筐体設計リーダーを務める堀内茂浩氏が登壇した。ThinkPadは2005年に“ロールケージ”設計で堅牢性の高さを訴求していたシリーズで、2014年には本体構造をユニボディに刷新。2026年の刷新はこれらに次ぐ抜本的な変化となり、“スペースフレーム”設計へと進化したという。

執行役員副社長の塚本泰通氏

発表された10モデルのThinkPadシリーズほぼすべてで刷新が行われ、プロセッサにはIntel Core Ultra(シリーズ3)か、一部モデルではAMD Ryzen AI Pro 400シリーズを搭載してMicrosoftが提唱するCopilot+ PCに準拠した点も特徴。「すべての筐体デザインでCopilot+ PCに対応」するとアピールし、フラッグシップモデル以外でも推論性能の民主化が図られている。

製品企画本部 プロダクトマネージャーの元嶋亮太氏

発表会では、今回本体筐体に採用されたスペースフレーム設計について、大和研究所で実際に開発を担当した堀内茂浩氏が説明した。ユニボディ設計ではキーボード背面にパーツを組み付けることで高い剛性を確保していたが、新モデルではキーボードユニットと背面カバーの間に各種パーツを組付けるためのフレームを用意。これによってコネクタの配線自由度が大幅に高まったことでマザーボードを最大18%も小型化し、代わりにクーラーを大型化することに成功した。ヒンジの設計を見直して奥に詰め、タッチパッドは23%も広くなっているという。

内部にフレームを導入したことで設計の自由度が大幅に向上。マザーボードへの両面実装を実現した

大幅に小型化したマザーボード。クーラーは大幅に大型化する余地ができ、冷却性能を高められた

アンテナモジュールを詰め込んでいたヒンジも刷新。キーボード側に張り出さずスペースの有効活用に寄与している

どうしても消耗する端子類はモジュール化して個別に交換可能。修理コストの抑制にも貢献する

ThinkPad T14 Gen 7など一部モデルではメモリモジュールに交換可能なLPCAMM2メモリを採用する。最新プロセッサが要求する高速性能とメンテナンス性を両立した

SO-DIMMとは異なりネジ止めが必要だが取り外せる

また、法人向けには通信費用を上乗せして買い切り販売とする「Lenovo ConnectIN」仕様も提供予定。従来は通信料などに応じて従量課金制での販売が行われてきたが、導入側としては総コストが見えにくく敬遠されがちだった。Lenovo ConnectINでは製品と通信が購入価格にすべて含まれるため、ThinkPadの便利なWWAN接続モデルを導入しやすい。最大5年間利用できるほか、国際ローミング対応モデルも選択できる。

「Lenovo ConnectIN」モデル。導入は法人営業まで要相談

ノートPC本体に加えて、プレゼンにも使えるマウスやヘッドセット、バックパックも用意した

発表会会場には新色「コズミックブルー」を採用した実機も展示されていた。表面に微細な凹凸を設けて皮脂の付着を防ぐとしており、ざらっとした感触に仕上げられている。ビジネスシーンでも違和感のない濃青基調で、室内光下ではほとんどこれまでの黒と見分けがつかない。明るい自然光にあたると紺の地が見え、鮮やかな印象になる。

新色「コズミックブルー」

開くとかなり既存のThinkPadとは異なる風合い

黒くて無骨な印象から、親しみを感じるカラーに仕上げられている