NY株式30日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均   47522.12(-109.88 -0.23%)
S&P500    6822.34(-68.25 -0.99%)
ナスダック   23581.14(-377.33 -1.57%)
CME日経平均先物 51455(大証終比:-5 -0.01%)

 きょうのNY株式市場、ダウ平均は続落。下落して始まり、すぐに上げに転じたものの、結局失速する展開。本日はIT・ハイテク株の売りが優勢となり、ナスダックは大幅安となった。

 前日の米株式市場は、パウエル議長のFOMC後の会見を受けて売りが強まっていた。市場はFRBの12月利下げを完全に織り込んでいたが、パウエル発言でその期待を後退させている。連日の最高値更新で高値警戒感も出ていた米株式市場にとっては、月末も接近しており、調整の機会になった模様。

 また、米中首脳会談は事前の報道通りの内容で、無難に通過している印象。ただ、再度不安定になる可能性は排除できない状況ではある。

 そして、最注目だったマグニフィセント7の決算だが、前日引け後にマイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOG><GOOGL>、メタ<META>が決算を発表。揃って好決算とAI関連の投資拡大を打ち出していたものの、受け止めはまちまち。

 マイクロソフトはアジュールの伸びが一部投資家の期待には届かなかったとの指摘から株価は下落。アルファベット<GOOG><GOOGL>は主要事業すべてで2桁の成長を達成し、グーグルクラウドの受注残が1550億ドルに達したとして、ポジティブな反応を示している。ただ、メタ<META>については2026年の総経費が大幅に増加する見通しを示したことにネガティブに反応し、大幅安となっている。

 メタと他のAI大手の大きな違いはクラウドサービス部門を主軸として持っているかどうか。マイクロソフトやグーグル、アマゾン<AMZN>などはクラウドが稼ぎ頭だが、メタにはそれがない。市場ではAIの巨額投資の回収はクラウドサービスからの収益拡大と見ている。メタはAIによって広告が効率化されることで収益拡大に結びつくと主張しているが、同社の投資拡大について投資家は不透明感を高めているようだ。

 ただ、本日のIT・ハイテク株は下落したものの、当初警戒されていた波乱の展開にはなっていない。

 オンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>が決算を受け下落。概ね好決算ではあったものの、投資家の高い期待には届かなかったとの指摘も出ている。売上高は予想を大きく上回った一方、利益はやや弱めだった。

 ブリトーなどメキシコ料理のファストフード店を展開するチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が大幅安。既存店売上高の伸びが予想を大きく下回った。

 殺虫剤など農業化学のFMC<FMC>が決算を受け急落。売上高が予想の半分程度となったほか、既存店売上高も増収予想に対して大幅な減収となった。売上高見通しも下方修正した。

 食品スーパーのスプラウツ・ファーマーズ・マーケット<SFM>が決算を受け大幅安。通期の既存店売上高の見通しを下方修正している。

 医薬品のイーライリリー<LLY>が決算を受け上昇。糖尿病薬マンジャロと肥満治療薬ゼップバウンドの売上が予想を大幅に上回った。

 ヘルスケアサービスのシグナ<CI>が決算を受け大幅安。経営陣が説明会で、製薬会社から支払われる割戻金や値引きである医薬品リベートの廃止計画および3社との大型契約更新が、今後2年間に渡り薬剤給付管理(PBM)事業の利益を押し下げる見通しであると発言したことが嫌気されている。