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EQC後継 グレードは全5種類

メルセデス・ベンツの新型EV『GLC with EQテクノロジー』の受注が英国で開始された。英国価格は6万350ポンド(約1200万円)からと、内燃機関モデルより約10%高い設定だ。

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最初に導入されたのは四輪駆動の『GLC 400 4マティック』という仕様だ。ツインモーターから最高出力489psを発生し、0-100km/h加速タイムは4.3秒。94kWhバッテリーにより653kmの航続距離(WLTPサイクル)を実現し、最大330kWの急速充電に対応する。


メルセデス・ベンツGLC with EQテクノロジー    メルセデス・ベンツ

グレードは、『スポーツ』、『AMGライン』、『AMGライン・プレミアム』、『AMGライン・プレミアム・プラス』、そして最上級の『プレミア・エディション』の5種類の展開となる。プレミア・エディションの価格は7万3350ポンド(約1490万円)だ。

メルセデス・ベンツは出力別に5種類のパワートレインをラインナップする予定で、最も効率の良い仕様は航続距離700kmを実現する。

ロングホイールベース化で車内を広く

新型GLC with EQテクノロジーは、メルセデス・ベンツのCEOであるオラ・ケレニウス氏が「当社史上最大の製品攻勢」と呼ぶ戦略の先駆けとなる。

実質的にEQCの後継車であり、EQCが独自の名称とデザインを採用していたのに対し、新型では既存の内燃機関モデルとそれらを共通化する。ただし、プラットフォームはそれぞれ異なるものを採用する。


メルセデス・ベンツGLC with EQテクノロジー    メルセデス・ベンツ

GLCはメルセデス・ベンツベストセラー車であり、ケレニウス氏が「最重要」と位置付けるプレミアムSUVセグメントに属する。

GLC with EQテクノロジーは新開発のMB.EAプラットフォームを採用している。中型〜大型車向けに開発されたもので、急速充電を可能にする800Vアーキテクチャーを備えている。

車載システム『MB.OS』も最新バージョンを搭載する。

完全新設計のモデルだが、既存のGLCに近いデザインに仕上げたとケレニウス氏は説明する。「これが次世代の内燃機関GLCだと言われても、『そうだ、GLCらしい見た目だから当然の進化だ』と思うでしょう」

フロントはEV専用に開発した『アイコニックグリル』が特徴で、従来のモデルより大型で直立したデザインとなっている。

GLC with EQテクノロジーの全長は内燃機関版GLCとほぼ同等だが、ホイールベースは2972mmと80mm延長。現行のEQCと比べても約100mm長い。

ケレニウス氏はホイールベース延長の理由について、「車内空間を拡大できるため」と述べている。

内燃機関版GLCと比較すると、前後席のレッグルームとヘッドルームが広くなっている。さらに、570Lのトランクと128Lの大容量フロントトランクも備えている。

39.1インチの大型スクリーン

加速性能と効率性を両立するため、11:1および5:1のギア比を備えた2速トランスミッションを採用している。

パワートレインがリアバイアス(後輪偏重)の設定になっていることについて、ケレニウス氏は「性能を重視するクルマには望ましい特性であり、EVなら簡単に得られるメリットです」と述べた。


メルセデス・ベンツGLC with EQテクノロジー    メルセデス・ベンツ

800Vシステムにより、最大330kWの急速充電が可能だ。新型CLA with EQテクノロジーと同様に、400Vの公共充電器(欧州で最も一般的なタイプ)を利用できるよう、DCコンバーターが「国ごとに」用意されるという。

サスペンションは前後ともマルチリンク式を採用した。オプションのエアサスペンションを装着すると、高速道路走行時に車高を下げて空気抵抗を減らし、航続距離を伸ばせるという。また、オプションで後輪操舵システムも選択可能だ。

回生ブレーキと摩擦ブレーキを統合した「ワンボックス」ブレーキシステムも特徴の1つだ。4段階の回生レベルが設定され、最も強力な設定では約300kWのエネルギー回収が可能とされる。

オフロード走行用の「透明ボンネット」機能をはじめ、一連の運転支援システムも装備される。

インテリアでは「アナログの高級感」と「デジタルの優雅さ」の融合を目指し、大型センターコンソールとインストゥルメント・パネルを一体化した。また、エアベントとスピーカーグリルのデザインも刷新された。

オプションで、メルセデス・ベンツ史上最大のシームレス・デジタルスクリーンを装着できる。そのサイズは39.1インチ(99.3cm)に及び、ケレニウス氏も「スクリーンに付ける名前が尽きました」と冗談を飛ばしたが、最終的には『ハイパースクリーン』と命名されている。

オプションのヴィーガン・パッケージは、ソフトタッチ素材のすべてがヴィーガン協会の認証を取得した初の装備とされる。

GLC with EQテクノロジーはドイツのブレーメン工場で生産され、ハンガリーと中国でも生産が行われる。