こんなに多くの有名企業が既にデジタルツインに取り組んでいるとは…「GTC 2022」でNVIDIAがOmniverse採用企業を一挙に紹介

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「GTC 2022」の基調講演の中で、デジタルツイン/メタバースに関する新しい情報も発表された。NVIDIAは、プロデューサーやデザイナー、クリエイター、アーティスト、エンジニアなど、様々な分野のメンバーがどこからでもネットワークを介してデジタルツインやメタバースなどの仮想空間プラットフォームに手軽にアクセスし、協働作業が可能な「Omniverseプラットフォーム」(オムニバース)を提供している。


左がデジタルツイン、右がリアルな映像

●「Omniverse」でデジタルツインを構築する企業が続々
今回の基調講演では既に「Omniverse」を使ってデジタルツインを構築しているたくさんの企業が紹介された。その数と規模に圧倒されると共に、大企業を中心にデジタルツインが大きな利点とコストダウンをもたらしていることが実感できる。ロボティクス業界ではデジタルツインやシミュレータは以前から期待されているのでお馴染みだが、同様に多くの業界がそこに効率化とコスト削減の活路を見いだしている。



















これらの画像から、シミュレーション、テスト、トレーニング、現状把握、安全管理、事故抑止、セキュリティ、コスト削減など、各社がどのような目的と用途で、膨大な導入コストと時間をかけてまでデジタルツイン環境を構築しているか想像できる。
フアン氏は、Omniverseクラウドについて、リリースを通じて次のようにもコメントしている。「メタバース、つまり3Dインターネットは、USDで記述され、シミュレーション・エンジンを通じて表示される仮想3D世界をつなぎます。クラウドのOmniverseによって、世界中のチームをつなぎ、仮想世界とデジタルツインを設計、構築、運用することができるのです」



●Siemensが「Omniverse Cloud」と「NVIDIA OVX」を導入
RIMAC Groupだけでなく、WPP、Siemensなどが採用を発表している。産業オートメーション開発で世界的に知られているSiemensは、今年初めに発表されたパートナーシップに基づき「Omniverse Cloud」と「NVIDIA OVX」インフラストラクチャを組み合わせて導入し、Siemens Xcelerator ビジネス プラットフォームからソリューションを提供するために NVIDIA と緊密に協力しているという。

Siemens デジタル インダストリーズ ソフトウェアの社長兼 CEO、トニー ヘメルガーン(Tony Hemmelgarn) 氏は、次のようにコメントを寄せた。「オープン エコシステムは、Siemens Xcelerator デジタル ビジネス プラットフォームの中心的な設計原則です。NVIDIA とのパートナーシップを拡大し、Siemens Xcelerator と Omniverse Cloud の統合を開発し、企業が組織をリモートで接続し、製品と生産のライフサイクル全体にわたってリアルタイムで運用できる産業用メタバースを実現できることを嬉しく思います」

●Omniverse Cloud サービス
Omniverse Cloud サービスの内容や構成は下記の通り。Omniverse Farm、Replicator、Isaac Sim コンテナーは、NVIDIA A10G Tensorコア GPU を搭載した Amazon EC2 G5 インスタンスを使用して、AWSでのセルフサービス展開用に NVIDIA NGC(https://www.nvidia.com/ja-jp/gpu-cloud/
)で既に利用できる。NVIDIA Omniverse Cloud マネージドサービスは、アプリケーションによる早期アクセス
で利用できる。
Omniverse Nucleus Cloud:
3D デザイナーとチームが、共有のUniversal Scene Description (USD) ベースの 3D シーンとデータにアクセスし、自由にコラボレーションを行うことを可能にする。Nucleus Cloud を使用すると、デザイナー、クリエータ、または開発者は、ほぼどこからでもシーンの変更を保存、共有、ライブ編集、または変更を表示できる。
Omniverse App Streaming:
NVIDIA RTX GPU を持たないユーザーが、デザイナーやクリエータが USDベースの仮想世界を構築するためのアプリである Omniverse Create、レビューと承認のためのアプリである Omniverse View、またはロボットのトレーニングとテスト用の NVIDIA Isaac Sim などの Omniverse リファレンスアプリケーションをストリーミングできるようにする。
Omniverse Replicator:
研究者、開発者、企業が物理的に正確な 3D 合成データを生成し、カスタム合成データ生成ツールを簡単に構築して、認識ネットワークのトレーニングと精度を加速し、NVIDIA AI クラウド サービスと簡単に統合できるようにする。
Omniverse Farm:
ユーザーと企業が複数のクラウド コンピューティング インスタンスを利用して、レンダリングや合成データ生成などの Omniverse タスクをスケールアウトできるようにする。
NVIDIA Isaac Sim:
スケーラブルなロボティクス シミュレーション アプリケーションおよび合成データ生成ツールで、写真のようにリアルで物理的に正確な仮想環境を強化し、AI ベースのロボットを開発、テスト、および管理する。
NVIDIA DRIVE Sim:
大規模で物理的に正確なマルチセンサー シミュレーションを実行するエンド ツー エンドのシミュレーション プラットフォームであり、概念から展開まで自動運転車の開発と検証をサポートし、開発者の生産性を向上させ、市場投入までの時間を短縮する。
基調講演の配信はアーカイブで見ることができる。GTC 2022では多くのセッションもオンライン配信されている。

参加登録サイト:
GTCカンファレンス&トレーニング
(無料)