眠気覚ましの一杯に、あるいは午後の休憩時間のお供に、コーヒー紅茶を飲むという人も多いだろう。

いわゆる「嗜好品」だが、もはや日常生活には必要不可欠だという人もいるかもしれない。

そんな身近な飲み物であるコーヒー紅茶。みなさんは、どちらがより好みだろうか?

香ばしい香りと、ほろ苦くもすっきりとした味わいが特徴のコーヒー

美味しいのはもちろん、オフィスや喫茶店でブラックコーヒーなんかを飲んでいる人は、それだけでなんだかとても「デキる大人」という感じがしてカッコいい。

だが、香りでいえば紅茶だって負けていない。

茶葉や淹れ方も種類豊富だし、ミルクティーにしたりレモンティーにしたり、ロシアンティーという手もある。飲み方も様々だ。

コーヒーが「デキる大人」っぽい飲み物だとすれば、さしずめ紅茶は「優雅な紳士淑女」っぽい飲み物という印象を、筆者個人は持っている。

どちらにもそれぞれの良さがあるが、多くの人が、強いて言えばどちらのほうが好きなのか、気になるところだ。

そこでJタウンネットでは、 2019年6月4日から2021年3月15日の期間、「コーヒー紅茶、どっちが好き?」というテーマで都道府県別に投票を募った。

投票総数は949票。果たして、その結果は――。

全体的にコーヒー優勢だけど...



まず、全体の結果ではコーヒー派が54.6%(518票)、紅茶派が45.4%(431票)で、接戦ながらもコーヒー派が過半数の票を獲得した。

都道府県別の結果を見てみると、47都道府県中、28地域でコーヒー派、16地域で紅茶派が優勢、3地域では両者が同票を集めるという結果に。

全体の結果を反映するように、優勢地域の数はコーヒー派が紅茶派に10地域以上の差を付けた。

地域ごとに、詳しい結果を見ていこう。

まず、北海道では、コーヒー派が73.1%で優勢。

次に東北地方を見てみると、コーヒー派が優勢だったのは岩手県(75.0%)・山形県(66.7%)の3地域(括弧内は優勢だった選択肢の割合、以下同)。

青森県(66.7%)・宮城県(66.7%)・秋田県(60.0%)・福島県(60.0%)の4地域では紅茶派が優勢だ。

地方全体では、53.1%がコーヒー派で、紅茶派は46.9%だった。


(画像はイメージ)

次に関東地方を見てみよう。コーヒー派が優勢だったのは、茨城県(60.0%)・埼玉県(55.0%)・東京都(52.7%)・神奈川県(51.1%)の4地域。

紅茶派が優勢だったのは栃木県(54.5%)・千葉県(52.6%)の2地域。残る群馬県では両者が拮抗した。

地方全体で見れば、コーヒー派が52.4%、紅茶派は47.6%で、コーヒー派がわずかに優勢で、東北地方とほとんど同じ割合だ。

中部地方を見ると、コーヒー派は新潟県(64.3%)・富山県(83.3%)・石川県(60.7%)・福井県(66.7%)・山梨県(66.7%)・岐阜県(80.0%)の6地域。紅茶派は長野県(80.0%)・静岡県(57.1%)・愛知県(51.4%)の3地域。

地方全体では、コーヒー派57.3%、紅茶派は42.7%。少しコーヒー派が多めだろうか。

鳥取にスタバができて、よかった

近畿地方では、さらにコーヒー派の勢いが強まる。

三重県(90.0%)・滋賀県(72.7%)・京都府(72.7%)・大阪府(55.7%)・奈良県(62.5%)・和歌山県(75.0%)の6地域でコーヒー派が優勢。コーヒー派が7割以上を占める地域が多い印象だ。

紅茶派が多かったのは兵庫県(55.6%)の1県のみ。地方全体の結果としては、60.3%がコーヒー派だった。

さらに西の中国を見ていく。ここでは一転して、紅茶派が盛り返す結果になった。

島根では結果が拮抗し、岡山県(61.5%)・広島県(66.7%)・山口県(75.0%)で紅茶派が優勢。コーヒー派が優勢だったのは鳥取県(80.0%)だけだ。鳥取にスタバができた時、県民はさぞ嬉しかったに違いない。

地方全体ではコーヒー派41.0%、紅茶派59.0%で、これまでのコーヒー派優勢の流れに一石を投じた形だ。


(画像はイメージ)

四国では、香川県(100%)・愛媛県(80.0%)でコーヒー派、・徳島県(100%)・高知県(100%)で紅茶派が優勢。地域全体では同数ずつ票を獲得し、半々に分かれた。

九州・沖縄地方ではコーヒー派が勢いを取り戻す。

佐賀県(66.7%)・長崎県(100%)・熊本県(100%)・大分県(66.7%)・宮崎県(100%)の5地域でコーヒー派が優勢で、紅茶派が多かったのは鹿児島県(100%)・沖縄県(75.0%)の2地域だった。残る福岡県では結果が拮抗している。

地域全体としてはコーヒー派55.6%、紅茶派44.4%。ややコーヒー派が多めという感じだ。

振り返ってみると、北海道と近畿地方では、コーヒー派が比較的多い。

総務省統計局が集計している家計調査(二人以上の世帯・都道府県庁所在市及び政令指定都市が対象)の結果をみると、2018年〜2020年における1世帯当たりのコーヒーの年間支出金額及び購入数量の平均値の全国1位は京都市、2位は札幌市。なお出資金額の3位は滋賀県の大津市で、数量の3位は鳥取市だった。

やっぱり、鳥取人はコーヒーが好きらしい。