浦和レッズがホームの第1戦で2-0の勝利

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[10.2 ACL準決勝第1戦 浦和2-0広州恒大 埼玉]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は2日、準決勝第1戦を開催し、浦和レッズ広州恒大(中国)をホームに迎えた。前半19分にMFファブリシオのゴールで浦和が先制すると、後半30分にMF関根貴大が追加点を奪って2-0で先勝した。広州恒大のホームで開催される第2戦は23日に行われる。

 2年ぶりのアジア王者を目指す浦和は9月28日のJ1第27節鳥栖戦(△3-3)から先発1人を入れ替え、FW興梠慎三らを先発起用。3-4-2-1のシステムを採用してGKに西川周作、最終ラインは右からDF岩波拓也、DF鈴木大輔、DF槙野智章を配置。中盤はボランチにMFエヴェルトンとMF青木拓矢を並べ、アウトサイドは右にMF橋岡大樹、左に関根、インサイドハーフにはMF長澤和輝とファブリシオ、そして1トップには興梠を配置した。[スタメン&布陣はコチラ]

 前半17分にゴールに迫ったのは浦和だった。右サイドから素早いパスワークで左サイドまで展開すると、槙野のスルーパスから関根がPA内に侵入。しかし、フリーで放ったシュートは距離を詰めたGKゾン・チョンに阻まれてネットを揺らすには至らなかった。だが同19分、左サイドの関根からパスを受けたファブリシオが鋭い反転で前を向くと、PA外から豪快な右足のシュートを叩き込んで浦和が先制に成功した。

 さらに前半26分に追加点の好機が訪れる。PA外でボールを受けた長澤がスルーパスを送ると、右サイドからPA内に侵入していた橋岡がフリーでボールを受ける。対面したGKゾン・チョンまでかわしてシュートを放つも、カバーに入っていたDFドン・ハンウェンにかき出されてしまった

 1-0と浦和がリードしたまま後半を迎えると、広州恒大が圧力を強めてくるが、体を張った守備で簡単にはフィニッシュまで持ち込ませず。後半21分には浦和ベンチが動き、先制点を奪ったファブリシオに代えてFW武藤雄樹がピッチへと送り込まれた。同22分には右サイドを駆け上がった橋岡のクロスを武藤がダイレクトボレーで合わせてゴールを襲うも、ゾン・チョンの好守に阻まれてしまう。

 しかし、後半30分、武藤が蹴り出したCKのこぼれ球を拾った関根が目の覚めるような低空の弾丸ミドルを突き刺し、浦和がリードを2点差に広げた。同39分にはFWウェイ・シーハオにネットを揺らされるが、オフサイドの判定でゴールは取り消しに。同41分に長澤に代えてMF阿部勇樹、同43分に関根に代えてMF宇賀神友弥を投入した浦和は、最後まで広州恒大の反撃を許さずに逃げ切って2-0の完封勝利を収めた。

 浦和の公式戦勝利は8月14日の天皇杯3回戦水戸戦(○2-1)以来、11試合ぶり、そして完封は7月6日のJ1第18節仙台戦(○1-0)以来、17試合ぶりとなった。

(取材・文 折戸岳彦)