GL首位突破狙うU−17日本代表…3戦目注目は『アジア突破の立役者』林瑞輝
思い起こせば1年前。イランで行われたAFCU−16選手権。今大会の切符が懸った準々決勝のシリア戦で、ゴールマウスを任された。そして、0−0で迎えた後半、味方のハンドでシリアにPKを献上してしまう。この絶体絶命ピンチを救ったのが林だった。
相手のキックを完全に読み切って、横っ飛びセーブ。このビッグプレーで流れは変わり、攻撃陣が2点を先に奪って、結果的に2−1で勝利することができた。グループリーグ第3戦目の北朝鮮戦でもPKを止めており、要所でのビッグプレーは、チームに勢いをもたらした。
「最終予選でもこのような状況で試合に出させてもらっているので、自分としてはいい流れで来ていると思っています」。
AFC U−16選手権でも、グループリーグの第三戦でスタメン起用された。その経験と、何より吉武博文監督の考え方をよく理解しているからこそ、彼は自分の出番が来るまで、冷静にモチベーションを高めることに集中できている。
「吉武監督と2人で話す機会も多くて、自分がどういう状況にあるかをしっかりと聞けているので、心配することなく、いい準備ができています。自分が実力的に出られていないのではなく、各自の特徴を生かすべく選んでいると言われているし、そこは理解している。僕が3戦目に合わせてきたのも、監督の中の理由がありますから」。
チームの一員として、ゴールマウスを託された試合は、自分の特徴を目一杯出して、勝利に貢献する。
「勝負強さが自分の持ち味。気持ちを前面に出したプレーを出したい」。
準備は万端だ。アジア突破の立役者が、意地とプライド、そしてチームへの熱い思いを表現するときが来た。彼は決して第3GKなんかじゃない。守護神3本柱の一角として、今日、世界のピッチに立つ。
文●安藤隆人
