実業家のマイキー佐野氏が、自身のYouTubeチャンネル「マイキーの非道徳な社会学」で『【超必見】OpenAI株を買う方法はある。大手未上場株は絶対におすすめしない本当の理由とは【マイキー佐野 経済学】』と題した動画を公開した。注目を集めるOpenAIのような大手未上場企業に、一般の個人投資家が関与することは可能なのか。本動画では、その現実的な可否と構造的な問題点が整理されている。

動画の序盤で、佐野氏は「未上場の超大手企業に一般人が直接投資することは、原則として極めて難しい」と明言する。株式募集には法的な制約があり、ベンチャーキャピタル段階では投資家数に厳しい上限が設けられているため、個人がその枠に入る余地はほとんどないという指摘だ。

さらにOpenAIについては、企業構造そのものが特殊である点が語られる。OpenAIは非営利法人を親会社に持ち、利益分配に上限を設けた仕組みを採用している。これは通常の株式会社とは性質が異なり、株価が青天井に上昇するような設計ではない。この点を踏まえ、佐野氏は「一発逆転を狙う投資対象として捉えるのは適切ではない」と強調する。

では、完全に手段がないのかというと、そう単純でもない。動画内では、既存株主や従業員が保有株を売却する際に利用されるセカンダリー市場や、未上場株を組み入れた特殊な上場商品が存在することにも触れられている。ただし、これらはいずれも高額な手数料や厳格な参加条件が伴う世界であり、一定以上の資産や所得を持つ「適格投資家」でなければ土俵に立つことすらできない。

こうした現実を踏まえた上で、佐野氏が提示するのが「ピック・アンド・ショベルビジネス」という考え方だ。ゴールドラッシュの時代、金を掘り当てた人よりも、道具を売った商人の方が安定して利益を得たという歴史的な比喩を、現代のAIブームに当てはめている。OpenAIそのものを追いかけるのではなく、その活動を支える周辺企業に目を向けるという視点である。

動画では、AIに不可欠なGPUを供給するNVIDIAやAMD、クラウドやデータセンターといったインフラを担う企業、さらには電力やエネルギー供給の重要性にも話が及ぶ。誰が最終的な勝者になるかを当てにいくのではなく、「勝者が誰であっても必要とされる存在」に投資するという発想が、ここでの核心だ。

直接投資の華やかさとは対照的に、地味だが合理的な選択肢。その裏側にある考え方や現実的な線引きが、佐野氏の言葉で淡々と語られていく点が本動画の特徴である。表面的な「買い方」だけでなく、なぜ多くの人が未上場株投資でつまずくのか、その構造まで踏み込んでいる点は印象的だ。

本編は、未上場株やAI投資に関心はあるものの、現実的な判断軸を持ちたいと考えている人にとっても有用な指針となるはずだ。

チャンネル情報

マイキー佐野です経済・金融・投資・経営・最新の研究やニュースなど様々なテーマについて、ズバズバ切り込んで話していきます〜2021年より最新の学術理論、経営学、経済学、社会学を紹介するYouTube「マイキーの非道徳な社会学」を開始現在はアカデミズム関係者・経営者・投資家・学生が参加するビジネススクールも運営