八村塁よりも高いレベルにいる?3×3バスケ男子代表・富永啓生

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 2021年の東京五輪で初めて正式種目に採用された3x3バスケットボール(スリー・エックス・スリー)。5人制バスケの半分のサイズのコートを使い、1チーム3人でプレーするこの種目は、小規模であるがゆえのスピーディーさが特徴的です。八村塁や渡邊雄太の活躍により近年盛り上がりを見せる日本バスケ界ですが、3x3については知らない人も多いはず。
 そこで今回紹介するのは3×3バスケ男子代表の富永啓生。3ポイントラインの外側からでもらくらくと決めてしまうシュート力が最大の武器で、「和製ステフィン・カリー」と称されるほど。2021年シーズンからNCAA1部のネブラスカ大学に所属し、いま最もNBAに近い日本人の1人です。




①どこからでも入る?高精度すぎる3ポイントシュート
 富永啓生の武器は、なんといっても3ポイントシュート。精度の高さもさることながら、射程距離の長さにも注目。ラインの外側からでもやすやすと決めることができ、ときにはハーフラインの方が近いような位置から得点することも。
 そんな富永は2020年7月22日に自身のTwitterに、34本連続で3ポイントシュートを決める動画を投稿。1万件のいいねを集めました。




②現在はNCAA1部のネブラスカ大学に所属 八村塁が通っていた大学よりも強豪!?
 富永は愛知県の桜丘高校を卒業後、アメリカに渡り、NJCAA(全米短大体育協会)1部所属のレンジャーカレッジに入学しました。バスケの本場でも日本と変わらない活躍を見せたのち、NCAA1部のネブラスカ大学に編入。2021-22シーズンから同大でプレーすることが決まっています。
 編入先であるネブラスカ大学は、NCAA1部の中でも強豪がそろう「ビッグ・テン・カンファレンス」に属しています。八村塁の母校であるゴンザガ大学も実力のある学校ですが、所属していたのは中位クラスのカンファレンス。そのため富永は八村よりもレベルの高いカンファレンスで腕を磨くことになります。



③高校3年生で初めて出場したウィンターカップ 衝撃を呼んだ準決勝・福岡第一戦
 2018年12月に開催された高校バスケの全国大会「ウインターカップ2018」。この大会で優勝を果たしたのが河村勇輝(現・東海大学)らを擁する名門・福岡第一高校でした。
 富永が所属していた桜丘は福岡第一と準決勝で対決。最終スコアは72-103と31点差で破れましたが、注目すべきはその前半戦です。試合前から十分に警戒されていたにもかかわらず、富永はなんと前半戦だけで31得点。得意の3ポイントシュートは7本も沈めました。後半は福岡第一のディフェンスに押さえ込まれてしまったものの、前半の活躍ぶりは衝撃的でした。
 以下は、「ウィンターカップ2018」における桜丘VS福岡第一ハイライト動画です(富永は白7番)


 
 
 将来のNBA入りが期待される若手スター・富永啓生。ネブラスカ大学での今後も楽しみですが、まずは東京五輪の3x3バスケ!これからの日本バスケ界を担うであろう逸材は、世界を相手にどんなプレーを見せてくれるのでしょう。7月27日はいよいよ予選リーグ最終戦。中国代表との戦いを一緒に応援しましょう!


バスケットボール3X3男子代表》
7月27日 VS中国代表(15:05@青海アーバンスポーツパーク)