ロシア連邦政府職員で、イギリスに亡命しプーチン批判を続けていたアレクサンドル・リトビネンコ氏が2006年、ロンドンで毒物を盛られた緑茶を飲み殺害された。彼は一体何を飲まされたのか。毎日新聞論説委員の小倉孝保さんの著書『プーチンに勝った主婦 マリーナ・リトビネンコの闘いの記録』(集英社新書)より、一部を紹介しよう――。写真=時事/AFP2007年5月23日、モスクワのマラト・ゲルマン美術館で、ドミトリー・ヴルー