レンジャーズに移籍することが決まった上原浩治が「ふたつの相反する感情がある」と複雑な胸の内を明かした(7月30日付公式HP)。

 30日の夜、レンジャーズが上原の移籍を正式に発表した。ジョン・ダニエルズGMは「もっとも実力のあるリリーフ投手のひとりで、強豪のそろっているアメリカンリーグ西地区で実績を上げている。ストライクをどんどん投げ込み、三振を取る。うちのチームにはもってこいの選手だ。スカウト陣が強く推薦してきた」と述べた。

 移籍について上原は「強いチームから必要とされてうれしい反面、2年以上やってきたオリオールズを離れるのは寂しい」と涙ぐみながら、複雑な胸の内を明かした。「同じチームではなくなるけれど、時間があるときにでもぼくがどうしているか見てくれたらうれしい。ファンの人たちには応援をありがとうといいたい」レンジャーズというチームについては「打線が強く、先発投手もいい。そういうチームで投げられる機会をもらえたので、ベストを尽くしたい」と述べた。

 オリオールズのファンは、もっとも安定していて信頼度の高い投手を手放すことになり残念だといいつつも「コージがワールド・チャンピオンの指輪を持って帰れますように」と、優勝を狙えるチームでの活躍を願うコメントを寄せている。

 上原は日曜日にトロントでチームに合流する予定だ。