Photo: 山田卓立

これからの季節、どうしても気になるのが汗染みだ。対策しようと重ね着すれば、今度は暑さでストレスが増える。これに対して、YAMAP(ヤマップ)が出してきた答えが、「光の反射」で汗染みを解決する「サンブロックNTショートスリーブポケットT」(税込6,600円)。

アプローチはシンプルで本質的。光の反射をコントロールすることで、汗染みそのものを目立たなくするという発想だ。

ファンとともに山行を続けてきたからこそ生まれた商品

Photo: 山田卓立

登山地図やナビゲーション、みまもり機能など、ハイカーの行動を支えるサービスで知られるYAMAP。オフラインでも使える地図やユーザーの活動記録の共有といった機能を通じて、ハイカーたちに寄り添ってきた存在だ。

その知見はプロダクト開発にも活かされている。これまでもアウトドアブランドとのコラボレーションを重ねながら、実用性の高いアイテムを展開してきた。

そうした流れのなかで生まれたのがサンブロックシリーズだ。着るだけで紫外線対策ができるベースレイヤーとして展開してきたが、そこに新たに加わったのが汗染みへのアプローチ。

その手があったか。汗染みを「光の反射」で解決

Photo: 山田卓立

汗染みが目立つのは、水分そのものの色ではない。濡れることで生地表面の凹凸が埋まり、光の乱反射が減ることで暗く見えることで発生している。このコントラスト差が汗染みの正体だ。

Image: YAMAP

「サンブロックNT」はここに注目した。

ポリエステル繊維の内部にナノセラミックを含有した特殊ポリマーを練り込むことで、濡れた状態でも光を反射・散乱させる構造にした。これによって濡れた部分と乾いた部分の見え方の差が小さくなり、結果として汗染みが目立ちにくくなる。

Image: YAMAP

この構造は紫外線のカットにも寄与するほか、生地を通過する光を抑えることで遮熱性も向上する。さらに汗による透けの軽減にもつながるため、単一の仕組みで複数のストレスを同時に処理している設計だ。

もちろん個人差はあるが、実際にGWに着用して登山でも、山頂に着いた時点で汗染みは気にならなかった。ランニングウエアのような、通気性に振り切った超軽量ポリエステルではないにもかかわらず、マットな素材感で汗染みが出にくく、完成度の高さをしっかり体感することができた。

Image: YAMAP

写真は、左から、サンブロックNT、メリノウール100%、化繊(ナイロン73% ポリエステル22% ポリウレタン5%)、コットン100%のTシャツを比較したもの。

細部にも抜かりがない機能性

Photo: 山田卓立

ここまでの機能はすべて繊維に後から加工したものではなく、素材そのものに組み込まれている。そのため洗濯を繰り返しても性能が落ちにくい。UVカット、遮熱、防シミ、防透けといった要素に加え、吸水速乾性も高く、汗をかいたあとの戻りも早い。これらの機能性が長期的に維持されるのは、山行だけでなく日常使いでも大きなメリットだ。

Photo: 山田卓立

設計面も抜かりがない。シルエットはややゆとりを持たせたレギュラーフィットで、動きやすさと見た目のバランスを両立している。裾にはサイドスリットが入り、脚さばきを妨げにくい。タグは排してプリント表記にすることで、肌あたりのストレスも軽減している。

派手なギミックはないが、山で使い続けてきたからこそ見えてくる細かなストレスをていねいに潰している。結果として、山でも街でも使える一枚に仕上がっている。