実業家のマイキー佐野氏が、自身のYouTubeチャンネル「マイキーの非道徳な社会学」で『中国の次なる標的は〇〇。地政学的に経済が伸び続ける決定的理由を解説します【マイキー佐野 経済学】』と題した動画を公開した。本動画では、中国が次に重視している地域として地中海とギリシャに焦点を当て、なぜこのエリアが長期的に経済と権力の結節点になり続けるのかを地政学の観点から整理している。

佐野氏は冒頭、地中海が単なる観光地ではなく、ヨーロッパ、アフリカ、中東を結ぶ物流と軍事の要衝である点を強調する。3,000年にわたり戦場であり続けた歴史を振り返り、古代の東西対立から近代戦争、冷戦期まで一貫して「海を制する者が流れを握る」構造が存在してきたと説明する。この長い時間軸こそが、現代の動きを理解する前提になるという。

現代において、その地中海に深く入り込んでいるのが中国である。中国はギリシャの経済危機を契機に、国営企業COSCO Groupを通じてピレウス港の運営と株式を段階的に取得し、最終的に支配的な立場を確立した。佐野氏は、これを単なる港湾投資ではなく、欧州全体を視野に入れた物流戦略の入口と位置付けている。

さらに中国の動きは港で終わらない。鉄道会社への出資を通じて内陸部への輸送網を押さえ、エネルギーや通信といった基幹インフラにも関与を広げている点が重要だと佐野氏は指摘する。海と陸、そしてインフラを一体で捉えることで、経済活動そのものを安定的に拡張できる構造が生まれるという見立てである。

こうした中国の動きに対し、米国やEUも黙ってはいない。ギリシャ国内では複数の勢力が異なる分野で影響力を競い合い、佐野氏はこの状況を「多次元のチェス状態」と表現する。表面的な経済ニュースだけでは見えにくいが、背後では安全保障やエネルギーを含めた駆け引きが同時進行しているという。

動画の後半では、2026年以降に顕在化し得るポイントとして、海の軍事的緊張、鉄道網の完成度、エネルギーハブを巡る競合が挙げられる。個別の事象ではなく、全体構造として捉える視点が提示されており、細部の説明は動画内で詳しく語られている。国際情勢を俯瞰したい読者にとって、なぜギリシャと地中海が今後も注目され続けるのかを理解する手がかりになる内容である。

チャンネル情報

マイキー佐野です経済・金融・投資・経営・最新の研究やニュースなど様々なテーマについて、ズバズバ切り込んで話していきます〜2021年より最新の学術理論、経営学、経済学、社会学を紹介するYouTube「マイキーの非道徳な社会学」を開始現在はアカデミズム関係者・経営者・投資家・学生が参加するビジネススクールも運営