【特集】ピックルボール?! 競技人口が急増中の新しいスポーツ 元全米チャンピオンが山ノ内町に!信州で描く夢 町も応援【長野】
特集です。いま、世界的に競技人口が増えている新しいスポーツがあります。その名は「ピックルボール」。この「ピックルボール」、信州では北信、山ノ内町がアツイんです!そこには、ある男性の存在がありました。
下高井郡山ノ内町の体育館です。
「やったー!」
一見テニスにも見えるこちらのスポーツが、アメリカ発祥の「ピックルボール」です。
穴が開いているため強く打っても速度が遅く、初心者でも簡単にラリーを続けられるようになります。ほど良い運動量とその手軽さから、幅広い世代で楽しむことができるスポーツです。
山ノ内町を拠点に2021年から活動している「ピックルモンキーズ」には、30代から60代まで、町の内外からおよそ80人が所属しています。
Q始められてどれくらい?
山ノ内町 50代
「今日で3回目か4回目です。僕みたいな素人でもちょっと1、2時間練習すればそれなりにボール打てるようになるんで、そこが楽しいですよね。」
中野市 50代
「大人になってあんまり転げ回ったりすることないと思うんですけど、いっぱい走り回っていっぱい暴れてっていうのがすごく楽しいですね。」
このピックルボール、アメリカではおよそ1300万人が愛好しているといわれています。日本での競技人口は今年3月時点で推計4万5000人。前の年から5倍に増えたと言われ、いま、成長著しいスポーツです。
この日練習に参加する人の中に、ひときわ激しい打ち合いをする男性がいました。
ダニエルさん
「ダニエルムーアと申します」
この方、実は…。
ダニエルさん
「一応9回全米優勝してまして」
Q全米チャンプってこと?
「はい そうです」
ピックルボールの元全米チャンピオン、「ダニエル・ムーア」さん。もともとテニス選手でしたが2013年にピックルボールと出会い、翌年からの4年間で実に9回、アメリカの大会で優勝したという実力者です。
小諸市 30代
「ちょっと元全米チャンピオンの球は、全然他の人と違いますね。普段だったらこう来る球が、ダニエルだったらこう来ちゃうんだみたいな、予想外な球で来るので」
もともと幼少期を信州などで過ごしたダニエルさん、2014年、再び信州に戻り、その後山ノ内町にピックルボールを持ち込みました。いまは日本での普及や選手の育成に努めています。
そしてさらに、もう一つの顔が…。
Qすいません、こちらはどういった建物なんですか?
ダニエルさん
「「Five Peaks Jigokudani」というAirbnbという形式の宿泊施設ですね」
ピックルボールの元全米チャンピオンダニエルさん。
ダニエルさん
「こんにちはー」
ここはダニエルさんの自宅…、ではなく、一棟貸しの宿。築35年の民家をダニエルさんが中心となりリフォームしました。
「アクティブトラベルジャパンという会社を経営しているんですけど、この宿泊施設3軒やったりとか、あと外国人が日本に来た時の案内、ツアーガイド、スノーシューとか登山ガイドとかそういう、主にアウトドア系のガイドしてるんですけど」
ダニエルさんのもう一つの顔、それは経営者です。山ノ内町での宿泊事業を始め、県内外でのアウトドアガイドなど外国人客をメインにした観光事業を展開しています。
ダニエルさん
「子供の頃、16年、日本にいたんですよ。一番最初、お父さんのお仕事の関係で日本に来たんですけど。お父さんが、信州大学の大学院生に受かって松本に。松本に2年間住んで。」
16歳まで県内や東京で過ごしたダニエルさん、その後アメリカに戻り、大学卒業後は得意の日本語を生かして現地で観光ガイドになりました。しかし…。
ダニエルさん
「25歳ぐらいのときかな。やっぱり日本に住みたいなと思って。妹のつながりで志賀高原でアルバイト探している、フロントのスタッフ探しているホテルがあるよって聞いてそこにひと冬いることにしたんですよね。それから長野県中いろんなところに住んだりしたんですけど、やっぱり山ノ内が気に入ってて、こういう事業をやるなら山ノ内がいいなとずっと思ってましたね」
そんなダニエルさんには、ある夢が…。
ダニエルさん
「将来の夢はやっぱりここにピックルボールコートを作れるぐらいスペースがあるんで夏とかお客さんに泊まってもらってここでいつでもピックルボールできますよっていう環境を作れたら最強だと思ってます」
夢に向かって特に、力を入れているのが、観光とピックルボールのコラボ。その両方が楽しめる外国人向けのツアーを行っています。
ダニエルさん
「日本の田舎にピックルボールやりに来てもらって地元の人と交流してちょっと長く滞在してもらって美味しいもの食べて運動もしてっていうそれができたらもう完璧じゃないですか僕もやっぱりそういう旅が一番好きなんで」
ダニエルさんの取り組みに町も動き出しています。
山ノ内町 平澤 岳町長
「ピックルボールの会員がものすごい北米とかでも増えているという風に聞いてますし、ピックルボールと山ノ内町の温泉とかそういう掛け合わせで観光の促進ということになるかなと思っているので」
夏のインバウンド対策として町では今後、使われていないテニスコートをピックルボール用に整備することなどを検討しています。
山ノ内町 平澤 岳町長
「ピックルボールを町民の人にもやってもらいながらまた観光でも来てもらって、同じインフラを使っていただくというそういうのが両方にとっていいかなと思ってますね」
現在、山ノ内町で定期的にピックルボールを楽しんでいるのはおよそ100人。さらなる普及を図ろうと町が主催する体験会や教室も開かれています。
Qどんなところが楽しいかな?
小学2年生
「あのサーブとかボールを取るときとかが楽しい」
小学 6年
「負けてるところから逆転できたりするとなんか気持ちいい」
この日、子供たちのプレーを見守るダニエルさんの姿がありました。
ダニエルさん
「まず思ったのがすごい楽しそうにやっているなって、廊下まで声が聞こえてきて。彼らがもしかしたら今後山ノ内をピックルの街にしてくれるかもしれないですよね。そうですね。それぐらい好きになりますね。自分の街も好きになってピックル通して良くしていきたいなっていう気持ちが伝わって。続けていただければうれしいですね」

