NBA試合会場をサプライズ訪問したウィリアム皇太子夫妻(画像は『Boston Celtics 2022年11月30日付Instagram「Welcome to Boston」』のスクリーンショット)

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ウィリアム皇太子夫妻が、米ボストンで開催したボストン・セルティックスとマイアミ・ヒートのNBA試合会場をサプライズ訪問した。夫妻は2日に現地で開催する「アースショット賞」授賞式に出席するため、この日に渡米したばかりだった。会場では夫妻の姿が巨大スクリーンに映されて紹介された際、観客席からブーイングが飛ぶというハプニングに見舞われる場面もあった。

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ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は現地時間11月30日に英国を発ち、米マサチューセッツ州の州都ボストンへ向かった。

夫妻にとって2014年以来の渡米となる今回は、ウィリアム王子(当時)が2020年にローンチした「アースショット賞」の第2回授賞式に出席するためだ。

現地に到着直後、夫妻はボストン市役所を訪問。ウィリアム皇太子がスピーチを行い、ボストンで歓迎してくれた州知事などに感謝を述べるとともに、今年9月に崩御したエリザベス女王を偲んだ。

皇太子は「祖母が亡くなってから初めての海外訪問となる今回、マサチューセッツ州、特にボストンの皆様が亡き女王に捧げてくれた多くの賛辞に感謝したいと思います。祖母は1976年の200周年記念訪問をとても好意的に覚えていました」と述べた。

生前の女王は1976年、アメリカ合衆国建国200年の記念式典に出席するため、夫エディンバラ公フィリップ王配とともにボストンを訪問。州議会議事堂のバルコニーに立ってスピーチを行った。

ウィリアム皇太子夫妻はボストン市役所を出た後、現地の屋内競技場「TDガーデン」で開催したボストン・セルティックスとマイアミ・ヒートのNBA試合会場にサプライズ登場したのである。

米メディア『Page Six』や英メディア『Daily Mail Online』などによると、会場に現れた夫妻はボストン・セルティックスの筆頭オーナー、ウィク・グロウズベック氏と妻エミリア・ファザラーリ氏に歓迎され、コートサイドに着席したという。

夫妻の周囲には、マサチューセッツ州の次期知事マウラ・ヒーリー氏やボストンのミシェル・ウー市長、ボストン・セルティックスの伝説の選手だったサッチ・サンダースも着席した。

試合前には米リアリティ番組『ザ・ヴォイス』シーズン10のセミファイナリストが米国歌『星条旗』を歌唱。ウィリアム皇太子夫妻も立ち上がり、国歌斉唱に参加した。

その後、スタジアムではウィリアム皇太子夫妻が会場に来ているというアナウンスが流れ、巨大スクリーンに2人の姿が映し出された。

すると観客席の一部からブーイングが起こったり、別の観客が「USA! USA!」と叫ぶ声があがる一幕もあったという。しかし夫妻は笑顔を絶やさず、観客との写真撮影に応じたり、拍手をするなどして試合観戦を楽しんだそうだ。

ボストンの地元チームであるセルティックス(Celtics)という名前は「ケルト人」という意味を持つ。ボストン周辺にはアイルランドからの移民が多いことから、このように名付けられたという。なおこの日の試合は、134−121でボストン・セルティックスがマイアミ・ヒートに勝利した。

画像は『Boston Celtics 2022年11月30日付Instagram「Welcome to Boston」』『The Prince and Princess of Wales 2022年11月30日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)