配達員がトラブルに巻き込まれる(写真はイメージ)

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飲食宅配代行サービス「ウーバーイーツ」の配達員男性が、料理を受け取りに来た大阪市内のラーメン店でトラブルになり、店のオーナー男性から頭を叩かれる被害に遭っていたことが分かった。

オーナーにも、怒った理由があるようだが、男性は、大阪府警に被害届を出した。受理して捜査している府警の南署に取材して、状況などを聞いた。

店の態度が不満で配達をキャンセルすると、土下座まで求める

「待てや、コラ!」「土下座して謝れ! なんやねん、お前」

店内に響く怒声。ラーメン店のオーナーが発したものだ。配達員の男性は、オーナーにつかまれたといい、オーナーが拳を振り上げると、殴ったような音が響いた。

この映像は、2021年4月13日にフジテレビ系で放送された情報番組「めざましテレビ」で流された。

それによると、トラブルが起きたのは、5日23時30分ごろだという。配達員男性がこのラーメン店に来て、ウーバーイーツのバッグを店の壁と自分の体ではさんで料理を入れようとした。男性は、床に置いてバッグを汚したくなかったらしい。

すると、店の壁について、「汚れるから止めてほしい」と店側から言われたが、男性は、その態度がバカにして見下しているように感じたとして、料理の配達をキャンセルした。

これに対し、オーナーが怒りを露わにしたといい、「殺すぞ」などとも言われて、恐怖を感じたと番組の取材に明かした。

男性は、その後に店を出て帰宅したが、ドライブレコーダー代わりにしているボディカメラにトラブルの様子が映っていたため、警察に被害届を出して相談しているという。

オーナーは、番組の取材に対し、暴力に出た理由についてこう説明した。

「お客さんどうするのっていう。プロ意識がない」

「ボンって、ちょっと突いてしまったのは、それは申し訳ないと思っているし、店まで来ても、荷物を詰める段になって『キャンセルします』って...。お客さんどうするのっていう。プロ意識がないっていうか、お客さんに対して迷惑かかるというのが全然頭の片隅にもない。それに対して、めちゃめちゃ腹が立っている」

番組の放送後、ツイッター上などでは、配達員男性と店のオーナーとのやり取りが大きな話題になり、様々な意見が書き込まれている。

暴力を振るったオーナー側を非難する向きは多く、「配達員だって上から目線で言われたら気分悪い」「暴力だけはダメでしょ」といった声が上がった。

一方で、店側が配達員に怒ったことに理解を示す声もあり、「客思いの店主と自分のことしか考えていない配達員としか受け取れない」「配達キャンセル...そりゃラーメン屋もキレる」との指摘が出ていた。

もっとも、「壁が汚れるとかもわかるけどラーメン店もひどいな」「なんかどっちもどっちな感じ」といった声も漏れていた。

配達員と店側が和解し、府警では事件にしない方針

大阪府警の南署では4月13日、J-CASTニュースの取材に対し、配達員男性からの被害届を受理して、男性の話を聞いたと明かした。店側には、まだ何も聞いていないという。

その後、男性とオーナーの間で話がついて、和解したと聞いているとした。男性は、被害届を取り下げる意向のため、同署では、事件にしないとしている。詳しい内容については、捜査中のため話すことができないそうだ。

大阪市内のこのラーメン店に取材したところ、オーナーが不在だとして同日夕までに話は聞けなかった。

ウーバー・ジャパンのPR事務局は同日、「個別の事案に関わるご質問には、プライバシー保護の観点からお答えしておりません」とだけ取材に答えた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)