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マウンティング、それはビジネスでもプライベートでも有効に活用すれば自分自身の人生の幸福度を格段に高めてくれる、古来から常に存在し続けていた人間関係における必須のコミュニケーションの一種。マウンティングポリス連載の第4回では、Zoom画面上で自身の知的教養の高さをチラ見せする「Zoomマウント術」について解説します。

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◆コロナ禍で高まる「Zoom映え」へのニーズ

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、リモートワークが定着しつつある中、ビデオ会議ツール「Zoom」を活用したオンライン会議やオンライン飲み会が増えています。それに伴い、「インスタ映え」ならぬ「Zoom映え」という新たなワードが生まれてきており、Zoom画面上で映えるメーク術や小顔講座、さらには顔色を明るく見せてくれるLEDライト等が美意識の高い女性を中心に大きな人気を博しています。最近では、「Zoom映え」を意識しない人は三流である(note『「Zoom映え」を意識しない人は三流。会議・ミーティングの役割とZoom映えの関係性』D2Cスタートアップ起業家・ブランドプロデューサー・森 雄一郎氏 2020/06/21)というコロナ禍を象徴するような言説も現れてきており、ビジネスパーソンとして一流を目指す上で、「Zoom映え」が必須のスキルとなっていく可能性は十分にあると言えるでしょう。

◆自身の知的教養の高さをチラ見せする「Zoomマウント」がエリートの間で増加中

 そんな中、私の周囲のマウンティングリテラシーに秀でたビジネスエリートの中では、外見的な印象をより良く見せることを狙った「Zoom映え」に加えて、自身の知的水準の高さをZoom画面上でチラつかせる「Zoomマウント」とも呼ぶべき新たな行動様式が生まれつつあります。今回は、私のもとにこれまでに寄せられた中で、特に卓越しているなと感じた印象的な「Zoomマウント」事例を共有させて頂ければと思います。

◆事例 Г笋燭蕕汎餡鬚修Δ塀饑劼篁┿錣並べられた本棚を使ったマウント

 一つ目は、「やたらと難解そうな書籍や雑誌が並べられた本棚を使ったマウント」です。

 これはどういうことかと言うと、「一般層には敷居が高いと思われる難しそうな書籍や雑誌を日常的に購読している俺(私)」という事実を会議参加者に対してチラつかせることによって、自身の知的水準の高さをさりげなくアピールしているのです。では、具体的にどのような書籍や雑誌がマウント材料に用いられるのかと言うと、「ハーバード・ビジネス・レビュー」(Webメディア Harvard Business Reviewの紙雑誌)などのビジネス実務に役立ちそうな権威性の高い雑誌を並べつつ、「リベラルアーツにも造詣が深い俺(私)」という印象を与えるべく、ジャレド・ダイアモンド著の「銃・病原菌・鉄」(草思社文庫)、リチャード・ドーキンス著の「利己的な遺伝子」(紀伊国屋書店)、サイモン・シン著の「フェルマーの最終定理」(新潮社)などをチラつかせるパターン等が見受けられます。

 また、稲盛和夫氏の「生き方 人間として一番大切なこと」(サンマーク出版)とマイケル・ポーター著の「競争戦略論」(ダイヤモンド社)を隣に並べることによって、「両極を理解している自分」を会議参加者に対して印象付けるという非常に上級なマウント事例も報告されています。必要に応じて、皆さんも参考にすると良いと思います。

◆事例◆無造作に壁に飾られた現代アート作品を使ったマウント

 二つ目は、「無造作に壁に飾られた現代アート作品を使ったマウント」です。

 これは要するに、現代アート作品を自宅の壁に飾り、それをZoom画面上でチラつかせることによって、「現代アート作品の本質的な価値を理解できている俺(私)」という印象を会議参加者に対して与えることを狙っているのです。この事例について、知人の現代美術家に意見を聞いてみたところ、ZOZO創業者の前澤友作氏のような本格的なアートコレクターは別として、現代アート愛好家を自称するビジネスパーソンの多くは、現代アート作品自体を欲しているのではなく、「現代アート作品を購入している自分」というマウンティング体験を欲しているケースが少なくないとのこと。