JR東日本が「QR自動改札機」、2020年春開業の高輪ゲートウェイ駅で実験
JR東日本はおよそ50年ぶりの山手線新駅「高輪ゲートウェイ駅」の概要について発表しました。その中で、今回が初めての発表となる「QRコード対応の自動改札機」の設置も案内されています。

高輪ゲートウェイ駅ではQRコードを使った改札通過のモニター評価試験が行われる予定で、同社広報には「QRコードを改札機における有力なツールと考えている」とコメントしました。

具体的な用途としては、改札機でQRコードを速やかに読み取れるか、どこまで情報密度を高められるかの評価を行うと説明。当初は紙に印刷したQRコード(切符のような形態)で試験を行い、段階が進むに応じて、携帯電話上に表示したコードを用いた実験も行っていくとしています。

なお、この自動改札機はSuicaなど交通系ICカードにも対応しており、車いすの乗客でも使いやすい「タッチしやすい自動改札機」として紹介されています。

QRコードをゲート通過に使うのは、航空機の搭乗などでは一般的で、海外でも高速列車などの乗車に用いているケースがあります。日本では沖縄モノレール(ゆいレール)など限られた事業者による採用にとどまっています。

一方、11月には大阪メトロがQRコードを顔認証を組み合わせた「チケットレス改札」を試験的に設置するなど、日本でも活用に向けた動きが広がっています。

ただし、JR東日本は過去の記者会見の中で、QRコードの改札機での活用については、処理速度などの問題で実用的ではないという見方を示したこともあります。新型の改札機と処理速度に優れたICカード対応改札機を並べることで、駅構内の交通に混乱を生まないかどうかは、実用化に向けた1つの指標となるものと思われます。



▲AIサイネージ

このほか高輪ゲートウェイ駅では、自律移動型のロボットを多数展開。警備や清掃といった用途に用いるほか、乗客を案内したり、動くデジタルサイネージよろしく広告を展開するロボットも試験的に導入します。駅のデジタルサイネージでは、AI駅員が周辺の情報を案内する「AIサイネージ」も展開予定としています。

▲凸版印刷製のAIサイネージ「BotFriends Vision」。他にも複数のAIサイネージが導入されます
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