PMSの時期は寝つきが悪い…。どうしたらいい?

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エステティシャン・鍼灸師として豊富な経験を持つ森田真理先生。女性ホルモン研究家でもあり、不妊や産前・産後ケア、生理トラブル、更年期障害といった女性特有の症状に特化して治療をされています。今回は、生理前の時期は寝つきが悪いという悩みに答えていただきます。

PMSの原因は何?

まずは、PMS(月経前症候群)の理解から。真理先生にPMSの原因を挙げていただきました。

PMSの原因は、いくつかあります。副腎の疲労、女性ホルモン・プロゲステロンの欠乏、それから、ストレスです。ストレスがかかると(ストレスホルモンと呼ばれる)コルチゾールがどんどん上がっていくので、副腎がダメージを受ける。そうするとホルモンに悪影響を及ぼすので、PMSがどんどん悪化します」

「もう一つは、肝臓のお疲れ。体内の有害なものは肝臓が排出してくれるので、肝臓が疲れていると、ホルモンバランスが乱れやすくなりますね」

PMSも寝つきの悪さもホルモンバランス

PMSの時期に寝つきが悪くなるのは、生理前は基礎体温が高くなるため、深く眠るには下がる必要のある体温が、夜も下がりづらくなるからです。

真理先生は「PMSがひどい方も寝つきが悪い方も、端的に言うとホルモンバランスの乱れが原因になっているんですね」と説明します。

「ちゃんと排卵していなかったり、基礎体温を測っても高温期がなかったり、という状態です。まずホルモンバランスを整えるところからスタートしていくと、ちゃんと眠れるようになってきます。睡眠を一定のリズムで一定の時間とることが、大事ですね」

PMSの時期に限らず、眠れない人は「結構多い」と真理先生。

「寝入りばなまでスマホなどをずっと見ていると、メラトニンが分泌できないので、眠れなくなるんです。寝ていてもウトウトしていて、ちゃんと深くノンレム睡眠までいかないんですね。だから眠っているのに疲れが取れない。当然ホルモンも自力で分泌できなくなってしまうんです」

質のいい眠りのためには、寝る前のスマホは厳禁のようです!

ライター:沢田聡子
監修:森田真理/Mari鍼灸Salonオーナー。痩身・美容鍼灸家として人気が高い。オリジナルブランド「ぎんざ美人灸」を持つ。
参考サイト:「月経前症候群(PMS)を睡眠から考える」オフラボ