川谷絵音

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《自虐ツイートがバズった後は、ツイッタラーとしての自分は歓喜し、アーティストとしての自分は枕を濡らします》

 このツイートの主はロックバンド『ゲスの極み乙女。』のボーカル・川谷絵音。ベッキーとの不倫、ほのかりんとの未成年飲酒騒動という2つの『文春砲』を受けて、はや2年9か月。アーティストとしての川谷の活動は順調そのもののように思える。

「川谷さんは騒動前から在籍していた『ゲスの極み乙女。』と『indigo la End』に加えて、小籔千豊がボーカルを務める『ジェニーハイ』と『ichikoro』『DADARAY』と5つのバンドで活動。10月公開予定の千原ジュニアさん主演の映画『ごっこ』では主題歌も書き下ろし、順調に仕事が増えています」(レコード会社関係者)

 しかし、彼が映画主題歌を担当するのには、こんな理由があったという。

「実はこの作品、'16 年の初めには撮影が終わっていたのですが、出演者の清水富美加さんが出家してしまい“お蔵入りでは?”と騒がれた映画。

 しかも、業界でもスタッフのギャラの踏み倒しで有名な会社が製作に入っていることもあって、主題歌を引き受けてくれる人がなかなかいなかったんです。川谷さんが受けたのは、支払わなければならないものがあるみたいなので……」(同・レコード会社関係者)

 '14 年4月に『ゲスの極み乙女。』としてデビューした川谷は、『ロマンスがありあまる』などのヒットを飛ばし、紅白歌合戦に出場するなどブレイクしていた最中、スキャンダルに見舞われる。

「騒動前の『ゲス極』は音楽レーベル最大手のソニーミュージックに所属し、彼らの楽曲はau、トヨタ自動車、docomo、コカ・コーラなど大手メーカーのCMに起用されていました。

 川谷さんの収入は、そのスポンサー料と本人出演によるものが大きかったのですが、あの騒動以降は一変。CMタイアップは携帯ゲーム、主題歌起用は深夜放送のアニメが限界。やらせてもらえる仕事に制限ができ、単価の低い仕事が多くなってしまったんです。テレビ出演でも、お騒がせタレントのような扱いのときがあります」(広告代理店関係者)

 川谷が奮闘する理由はそれだけではなく、さらなる決定的な出来事があった。

「以前の交際相手のほのかりんさんが飲酒騒動によって事務所を契約解除された際、放送が決まっていた大手家電メーカーのCMの賠償が発生。その金額は1000万円ともいわれていたのですが、彼女は当時まだ未成年。一緒にいた大人の責任ということで、川谷さんが賠償金を肩代わりしたんです」(芸能プロ関係者)

 不倫騒動のほとぼりが冷めやらぬうちに起きたスキャンダル、しかも相手が未成年ということで、この一件で『ゲスの極み乙女。』は活動休止となり、事務所との契約更新はされなかった。

「これだけならまだなんとかなったのですが、彼はベッキーさんとの不倫がきっかけで、離婚。そのときの元妻との財産分与で資産が半分になっていた。

 賠償金を貯金から全額支払うと、預金がなくなり、楽器購入ローンを組む際の審査など仕事にも支障が出るため、分割で一定の金額を払っていくことにしたそう。金額は周りの人間にも言わないですが、あの不倫騒動がなければ、仕事を選べないような事態にはならなかったはずです」(同・芸能プロ関係者)

 働けども働けども、お金の貯まらない状況になってしまった川谷。

「生き残り策」として何をする?

 しかし、アーティストとしての彼の評価は依然として高いままだという。

「周りの音楽関係者は口をそろえて“彼は才能がある”と言います。『ゲスの極み乙女。』という名前や川谷さん自身が顔を出して行う活動は、騒動以降はバッシングの対象になる。より快適な音楽生活のため才能を評価しているレコード会社は彼を将来的には顔を出さなくてもいいプロデューサーにしたいんです」(前出・レコード会社関係者)

 すでに川谷プロデュースのプロジェクトは進行しており、

「来年予定で、新人歌手をプロデュースしてデビューさせることが決まっています。曲はすでにできており、レコーディングも進んでいます」(同・レコード会社関係者)

 これまでもアイドルなどのプロデュース経験のある川谷だが、今回担当するのは無名の新人だという。

「元俳優の御厨響一さんという23歳の男性です。子役出身で、以前は松下奈緒さんの事務所に所属していました。デビュー楽曲のジャンルは、プログラミング音楽になるそうですね」(同・レコード会社関係者)

 新人歌手のプロデュースについて、川谷の所属事務所に問い合わせてみると、「そのような事実は確認しておりません」とのこと。

 ありあまるロマンスに対して、お金はなかなか余らないみたい……。