シリーズ「MRに乗って」。

国鉄の松浦線を継承して誕生した松浦鉄道に乗って向かうのは、県の北西部「平戸市」です。

列車旅の醍醐味といえば、車窓からの眺め。

(寺田美穂アナウンサー)

「すごい見晴らしです」

江迎川を渡る “第一江迎川橋梁”。

1939年、国鉄時代に完成し、今もなお現役の橋梁です。

勾配とカーブが同時にある橋は、全国的にとても珍しいそうです。

人との出会いも、旅の楽しみの1つです。

(乗客)

「(松浦鉄道は)欠かせない。あったほうがいい」

(寺田アナ)

「どこに向かっている?」

(高校生)

「江迎鹿町の鹿町工業に向かっている」

佐世保駅から列車に揺られること、約1時間半。

(車内アナウンス)

「まもなくたびら平戸口。日本最西端の駅です」

(寺田アナ)

「着きました!“たびら平戸口”。日本最西端の駅です。緑に囲まれていて気持ちがいいです」

体験するのは、松浦鉄道が月に1回開催するイベント「MRに乗ってウォーキング」。

駅員の案内で駅周辺を歩き、街の魅力を再発見するイベントです。

松浦鉄道を愛して9年、駅員の小田 和利さんと共に今回も巡ります。

(寺田アナ)

「今回 降り立ったのは、日本最西端の駅ということですけども」

(松浦鉄道 小田 和利 役務係)

「レールでつながっている駅としては、日本最西端の駅」

駅で訪問証明書を購入すれば、旅の思い出を残せます。

人口2万6000人あまりの平戸市。

美しい海に囲まれ、漁業が盛ん。

日本で初めて “西洋貿易港” として栄えた歴史を持つ、城下町です。

駅をスタート地点に目指すのは、平戸の中心街を一望できる観光名所「崎方(さきがた)公園」。

平戸大橋を渡る前に、海の幸や山の幸がズラリと並ぶ「平戸瀬戸市場」に立ち寄りました。

(松浦鉄道 小田 和利 役務係)

「こちらが平戸で魚が豊富な店です」

(寺田アナ)

「すごい賑わっていますね。いろいろな魚がある」

(松浦鉄道 小田 和利 役務係)

「海の街。新鮮な魚が獲れるんです」

平戸近海で水揚げされる魚種は、約50種類で全国トップレベル。

市場には、旬のタイや高級魚クエのほか、サメやエイなど珍しい魚も並びます。

地元だけでなく、遠方からも多くの買い物客が訪れるそうです。

(寺田アナ)

「どんなものをお目当に来られましたか?」

(買い物客)

「魚です。きょうはイカとブリを(買った)。新鮮でおいしいと思います」

(買い物客)

「川内蒲鉾を食べたらおいしかったから。どれにしようか迷っている」

2階のレストランでは、その日に水揚げされた新鮮な海の幸を味わえます。

自慢は、平戸産のサマーオレンジ「平戸夏香」をエサに使い育てたブリです。

(寺田アナ)

「柑橘系のさわやかな味わい。すっきりしていておいしいです」

平戸の海の恵みに舌鼓。お腹も満たされたところで…。

(寺田アナ)

「いよいよ、平戸大橋を渡ります」

本土と平戸島を結ぶ、赤い色の美しい橋「平戸大橋」。

1977年に開通し、全長665mです。

イベントでは、ここを歩いて渡ります。

平戸島に入って見えてきたのは、まちのシンボル「平戸城」。

別名・亀岡城とも呼ばれ、平戸瀬戸に突出した平山城です。

その城下町を歩いていると…。

(松浦鉄道 小田 和利 役務係)

「今、平戸に新しいスポットができているんです。そこへデザートを食べに行きましょう」

この春、リニューアルオープンしたのが『The 曜 terrace』。

約200年前に建てられた「米蔵」を改修し、カフェスペースを設けました。

平戸の特産のトビウオ(=通称「アゴ」)を使ったメニューを提供しています。

(平戸観光協会 山口 朋美さん)

「お待たせしました。カステラソフトクリームと、あご出汁あられ揚げです」

ソフトクリームには、アゴ出汁黒蜜ソースがかかっています。

(寺田アナ)

「アゴの風味はそんなに強くないけど、旨みが後から追いかけてくる感じでおいしい」

(平戸観光協会 山口 朋美さん)

「城下町エリアにカフェはなかったので、若い方にもアゴを感じてもらえるようなお店なればいい」

平戸は、古くから海上交通の要。

1550年にポルトガル船が入港すると、南蛮貿易の窓口となりました。

この場所は当時、オランダから来た貿易船が荷降しのために停泊していたとされています。

(寺田アナ)

「歴史のロマンを感じますね」

(平戸観光協会 山口 朋美さん)

「眺めがいい場所がありますので。崎方公園の展望台に登ってみましょうか」

ウォーキングのイベントでは、スタート地点のたびら平戸口駅から約1時間半で到着するコースです。

(松浦鉄道 小田 和利 役務係)

「こちらが展望台です」

展望デッキからは、平戸城やザビエル記念教会、港周りに広がる街並みが一望できます。

(寺田アナ)

「歩いてきた甲斐がりましたね。いい景色が楽しめました」

(松浦鉄道 小田 和利 役務係)

「たびら平戸口は自然もありますし、食べ物もおいしいところなので、ぜひ皆さんお越しいただければ」

松浦鉄道で向かった先には、歴史を感じられる街並みと心躍るグルメがあふれていました。

松浦鉄道が主催する「MRに乗ってウォーキング」、次回は佐々町で6月27日に開催予定です。

事前予約は不要で、参加希望の方は当日、佐々町の神田駅(こうだえき)での受け付けになります。

そして、今話題になっているのがこちら。

特別なデザインのヱビスビールです。

描かれているのは “松浦鉄道の車両”で、伊万里市の有田川を横断する場面です。

地域振興をテーマに、サッポロビールと流通大手イズミのコラボ商品として登場しました。

缶だけでだけでなく、化粧箱にもデザインされています。

ゆめタウンなど、イズミグループの店舗やオンラインで購入できるということです。