《なぜ遺体を発見できたのか?》「山奥を車2〜3台でピンポイントに…」場所特定の背景にみえる京都府警の“確信”「(捜索理由は)捜査に支障がある」【京都小6行方不明】
「そう、もうピンポイント。せやから、誰かが言うてるんかな思てまうけど……」──京都府南丹市で小学6年生の安達結希くん(11)が3月23日から行方不明になっていた事案。そこから22日目となる4月13日、同市内の山林で、子どもとみられる遺体が発見され、同月14日、遺体の身元が安達結希くんのものであると判明した。
【写真】スコップを手に規制線奥のケモノ道に入っていく捜索員や捜査をしている一本道の深部など。他、異様な雰囲気に包まれる園部小の登校風景なども
遺体の身元確認が急がれる中、NEWSポストセブン取材班が遺体発見現場の近隣住民へ話を聞くと、京都府警による"確信"めいた捜索の実態が浮かび上がってきた。
山林で発見された遺体
遺体が見つかったのは、安達くんが通っていた小学校から南に約2キロ離れた南丹市園部町の山林だ。付近に田園が広がり、民家も点在する地域だが、現場はその道から一歩脇に入った、薄暗い雑木林の農道だった。現場近くに住む副区長の男性(63)は、発見場所周辺の特異性についてこう語る。
「お寺の前の道で、地元の人間が家に行き来したりとか、抜け道として使うことはあるんやけど、そこから一歩脇に入った農道は人が通らないところです。目的外には来んはずで、意図がないとわざわざ入っていかない。子どもが迷い込んで遭難するなんてことは絶対ありえんわ」
安達くんの自宅からも離れており、子どもが偶然迷い込むとは考えづらい場所のようだ。では、なぜ警察はこの場所を急遽捜索し、遺体を発見できたのか。副区長の男性が発見当時の現場の様子を振り返る。
「自分が(捜索に)気づいたのは午後5時ぐらい。車が2〜3台停まってて。山奥に一列に入っていって、あたりを探すというよりも、かなりピンポイントに目的地にきたという印象でしたわ。もう完璧やわな。せやから、誰かが言うてるしかないわな、と」
実は、結希くんが行方不明になってから早い段階で、地元の消防団がこの現場周辺を捜索のために通っていたという。しかし副区長の男性によれば、「近くは通ったけど、そんな気を入れて探すような場所ではない。車1台か2台でぐるっと回った程度」だったという。
事件発生後から、京都府警や消防団はのべ約1000人以上を投入して大掛かりな捜索を続けてきた。3月29日に学校から約3キロ離れた山中でランリュックが発見されて以降、4月7日には自宅裏の別荘地を、9日には学校から約8.5キロ離れた竹林付近を捜索するなど、捜索範囲は点々としていた。そして12日、捜索の過程で結希くんのものとみられる黒色のスニーカーが発見された。
ランリュックが見つかったエリアから外れた場所での急展開。警察は何らかの有力な手がかりを得たのか、あるいは何者かからの具体的な情報提供があったのか──。全国紙社会部記者が明かす。
「遺体が発見された13日の夜、京都府警の捜査幹部がレクを開きました。幹部によると、発見された遺体は性別・年齢ともに不明で、濃紺色のフリースにベージュ色の長ズボンを着用しており、死後相当な期間が経過しているといいます。
しかし、報道陣から『着衣の乱れの有無』や『その場所を捜索した理由』について問われると、幹部は『捜査に支障があるため差し控える』『回答できない』と固く口を閉ざし、詳細な経緯は明かしませんでした」
結希くんの同級生の母親は、「いつも笑顔で明るい子だと聞いていた。この平穏な町で命が失われたのだとすれば信じられない」と悲痛な胸の内を語った。
なぜ、地元の人間すら立ち入らない薄暗い農道で遺体が発見されたのか。一刻も早い真相究明が待たれる。
