共働き世帯なら、夫婦それぞれにワークスペースがある間取りだと便利。3年前にハウスメーカーで家を建てたライターは、リビングに面した階段の下に、自分専用のワークスペースをつくりました。収納が充実して仕事がしやすいだけでなく、すき間時間に家事をするアクセスも抜群。座ったままで、子どものプリントまで確認できる仕組みにして、満足しています。

以前の家では在宅勤務用のスペースがなくストレス

夫と3人の子ども(中学生2人、小学生1人)の5人で暮らしている筆者。フルタイムのシステムエンジニアとして働いています。コロナ禍で夫婦そろってフル在宅勤務がスタートしたのをきっかけに、3年前にマンションから注文住宅に引っ越しました。

それまで住んでいたのは、4LDKの分譲マンション。夫は主寝室に自分の机があったので、そこで仕事をしていました。でも、筆者は自分の机も部屋もありません。

そのため、毎朝、収納スペースからノートパソコンとモニター、マウスをダイニングテーブルに持ってきて、パソコンとモニターをつないで、それぞれ電源ケーブルをコンセントに挿して…と仕事環境をセッティング。

8時間の仕事が終わると、あわてて片づけ、急いで晩ご飯の準備をスタート。残業があるときは、ダイニングテーブルの半分のスペースでご飯を食べていました。

自分のワークスペースを確保するために引っ越し

家づくりでは、夫婦それぞれのワークスペースをつくることが必須条件。約半年間、在宅勤務を続けて出てきた筆者としては、以下のことを実現したいと考えました。

・ノートパソコンとモニターを出しっぱなしにしたい
・スマホやイヤホンの充電もしたい
・半個室
・仕事用バッグの場所も確保
・仕事以外のものも置きたい

これらの希望をかなえる場所として選んだのが、LDKに面した階段の下のスペースです。

面倒くさがりやの筆者が、座ったままで必要なものにすぐ手が届く、快適なワークスペースができました。さっそく紹介していきましょう。

おこもり感&すき間家事がしやすい階段下は理想の場所

筆者は、三角形の形をした階段下を、収納スペースとして使いこなす自信がありませんでした。そのため、ワークスペースとして使うことに。

ワークスペースとしては、以下の要望がありました。

・リビングにいる子どもの様子を見たい
・少し「おこもり感」がほしい
・すき間時間に家事をしたい

階段下は、LDKと同じフロアにあり、キッチンにも洗面所にも近い場所。また使いにくいスペースを、有効活用できるという点からも、理想の場所でした。

ロボット掃除機を置くスペースも考慮し、サイズを決定

階段下にはロボット掃除機を置くスペースも確保したかったため、まず掃除機の大きさからそのスペースを決定。残りをワークスペースとすることにしました。

ワークスペースには、モニターや仕事用のパソコンをはじめ、プライベートのパソコン、仕事用のバッグなど置きたいものがたくさん。とくにプリンターやシュレッダーは生活感が出て気になります。そこで、なるべく見えにくく、でも使いやすいようにするため、目隠しの壁をつけることにしました。

家づくりの際、ハウスメーカーの担当者と打ち合わせをしたモデルハウスには、階段下に書斎コーナーがありました。そのサイズをもとに検討を開始。自分で簡単な図面をひきました。

図面には、希望するサイズも記入。そして、ワークスペースの開口部分は、なるべく広く確保してもらうように依頼を。最終的に開口部分の幅80cm、机のサイズは、幅120×奥行き45×高さ70cmにしました。

収納スペースもしっかり確保

机に向かって左側には40cm壁をつくりました。これで、リビングからは見せたくない、プリンターとシュレッダーを隠しています。扉はつけないことで、すぐ使うことができています。

机の右側奥には、幅40×奥行き35cmの可動棚があります。ここは、仕事用バッグや子どもの学校の書類、よく読む本などを置くスペース。ファイルボックスもぴったりのサイズにしたので、書類を整理しやすいです。

さらに、その手前の壁は2cmへこませ、壁紙の下にマグネットシートを設置。プリントを貼っておける、ニッチにしました。ここに学校や塾などの重要なプリントを貼っておけば、「学校の参観日、いつだっけ?」と思ったときにすぐに確認できます。

コンセントの数も計算、有線LANの口も確保

ケーブル類が露出していると、ゴチャゴチャした印象に。そこで、コンセントはすべてテーブルの下に設置しました。

カウンターにあけた穴から下に垂らしてコンセントに差しています。穴にはケーブルトレイをつけて、ケーブル類がだらんと垂れ下がらないようにしました。

あらかじめ必要なコンセントの数を計算し、それより少し多めに設置。たりなくなることがないようにしました。

コンセントも、1つはマルチメディアコンセントを選択し、有線LANの口も設置。Wi-Fiの状態が悪いときでも、ストレスなくネットワーク環境を確保できるように工夫しました。

お気に入りの壁紙と照明を採用

仕事中も気分が上がるように、またリビングダイニングから丸見えの位置のため、壁紙と照明はお気に入りのものを採用。

壁紙はスウェーデンのデザイナー、リサ・ベングトソンの輸入壁紙、ブラケットライトは、デンマークの照明ブランド、ルイスポールセン(リプロダクト品ですが)を選びました。

1階のLDKは、白黒をベースにしたシンプルなインテリア。ですから、よいアクセントになっていると感じています。

机の奥行きと寒さ、入り口の狭さはちょっと後悔

基本的には満足している場所ですが、後悔が3つあります。

●テーブルの奥行きを60?にすればよかった

45cmの奥行きは、造作カウンターとしては珍しくない奥行きです。でも奥にモニター、手前にノートパソコンを置くには狭すぎるサイズ。

このワークスペースで仕事をするようになってから、少しずつ右の肩や首が凝ってきたように感じます。後ろのスペースも意外に余裕があるので、15cm程度であれば、はみ出しても問題ありません。

肩や首の凝りが、モニターとパソコンのレイアウトが原因かは不明ですが、机の奥行きを60cmにすれば、もっと自由な配置にできたのではと後悔しています。

●住んでみると、冬は意外に寒かった

じつは住んでから初めて知ったのですが、階段下は直射日光が当たらないため、気温が低くなっていることが多いそう。

それが理由か定かではありませんが、このワークスペースだけ、足元がとても冷えます。そのため、床にラグを置いています。それでも寒いときは、膝掛けか足元用のヒーターを使っています。

●入口が狭くて、イスを引かないと座れない

右側を掃除機収納にしたかったため、階段下すべてをワークスペースにできませんでした。また、左側にはプリンターやシュレッダーを隠すための壁も必要。そういうわけで、開口部分の幅は80cmになりました。

ですが、この幅だとイスの横に立つことができません。イスに座るときは一度後ろに引いて座ってから、前に移動しています。

目隠し用の壁と掃除機スペースをギリギリの幅にして、最大限の幅を確保しましたが、可能ならもう少し広い方が出入りしやすかったです。

このように、後悔していることもあります。ですが、仕事中だけではなく、朝や夜に家事をしながらパソコンで作業をしたいときも、アクセスがよく使いやすいです。

また、座ったまま学校や塾のプリントを確認できるのもいいところ。さらに本も読め、印刷もでき、不要な書類もシュレッダーも…。ズボラな筆者にはぴったりの、なんでもできるワークスペースになり、満足しています。