2画面によるマルチタスクが魅力! 折りたたみスマートフォンを再チェック
これらは、いずれもディスプレイに折り曲がる有機ELを搭載した折り畳み(フォルダブル)スマートフォンだ。
マイクロソフトも今年1月から国内向けに「Surface Duo 2」を販売しており、折りたたみスマートフォンは、新たなカテゴリ製品としての立ち位置を確立しはじめている。
そこで今回は、現在、発売されている折りたたみスマートフォンを、特徴を紹介するとともにメリットについてまとめてみた。
■折りたたみスマートフォンとは?
折りたたみスマートフォンには
・縦折りタイプ
・横折りタイプ
この2種類がある。
〇縦折りタイプ
縦折りタイプは、携帯性を重視したモデル。
既存の縦長画面のスマートフォンが縦折りになるイメージだ。
Galaxy「Galaxy Z Flip3 5G」やモトローラ「razr 5G」が、このタイプにあたる。

縦折りタイプは、携帯性を重視したモデルだ(Galaxy公式サイト)
〇横折りタイプ
横折りタイプは、画面の広さを優先させたモデル。
既存の縦長画面のスマートフォン 2台ぶんの画面を使用できるイメージだ。
マイクロソフト「Surface Duo 2」、Galaxy「Galaxy Z Fold3 5G」が、このタイプにあたる。

横折りタイプは、画面の広さを優先させたモデルだ(Galaxy公式サイト)
技術的な面では、曲がる有機ELディスプレイを採用した製品が多く、画面が分割されないため2画面ぶんの領域が1画面に見え、使い勝手もよい。
Webブラウザでは、画面が広いぶん、一度に表示できる情報量も多くなる。
2画面を利用したアプリのマルチタスク利用の使い勝手もよい。
たとえば、
・PDFを参照しながら、資料を作成する
・メールを読みながら、スケジュールを確認する
・乗換案内の結果を表示しながら、目的地の地図を表示させる
1画面のスマートフォンでは難しかった、パソコンのような操作や使い方ができる。

2画面になると、画面が広い(Galaxy公式サイト)
デメリットは、低価格帯の機種がないことだろう。
メモリーがもっとも少ないモデルで価格を調べてみると、
・Galaxy「Galaxy Z Flip3 5G」 10万円前後
・Galaxy「Galaxy Z Fold3 5G」 24万円前後
・モトローラ「razr 5G」 18万円前後
・マイクロソフト「Surface Duo 2」128GB 14万円前後
このように、安くても10万円台、高ければ20万円台というのが今の価格だ。
■各メーカーの折りたたみスマートフォンの特徴
〇Galaxy「Galaxy Z Flip3 5G」

重さが183g と軽量なGalaxy「Galaxy Z Flip3 5G」(Galaxy公式サイト)
折りたたみケータイを彷彿させるコンパクトなボディが魅力のモデル。
米TIME誌 「最高の発明品2021」 に選出された唯一のスマートフォンであり、重さは183gと軽い。ボディカラーは、クリームとブラックの2色。
画面サイズは、
・開いた状態 6.7インチ、2640×1080ドット(FHD+)、1600万色
・閉じた状態 1.9インチ、260×512ドット、1600万色
開いた状態では、6.7インチのInfinity Flexディスプレイを使用できる。
120Hzのリフレッシュレートを備えており、コンテンツにあわせてリフレッシュレートが最適化される。
たとえば、動画再生やゲームで遊ぶときは、リフレッシュレートを上げてスムーズな映像を利用できる。
閉じた状態では、1.9インチのサブディスプレイを使用できる。メッセージを見たり、音楽を再生したり、写真を撮影するときに使える。
カメラは、
・アウトカメラ 12.0 MP(F1.8)+ 12.0 MP(F2.2)
・インカメラ 10.0 MP(F2.4)
アウトカメラは、最大10倍のデジタルズームが可能なので、遠くの被写体も撮影できる。
ビデオは3840×2160ドット、60fpsのUHD 4Kをサポートする。
本体サイズは、
・開いた状態 166.0H×72.2W×6.9Dmm
・閉じた状態 86.4H×72.2W×15.9D(最薄部17.1D)mm
開いた状態では、縦長のスマートフォンと同等の本体サイズで使用できるため、使い勝手がよい。携帯性を重視したい人に向いている。
モトローラ「razr 5G」

手のひらにスッポリと収まるモトローラ「razr 5G」(モトローラ公式サイト)
折りたたむと手のひらにスッポリと収まり、ポケットにも入る手頃なサイズとなる。ボディカラーは、ポリッシュドグラファイトの1色のみ。
画面サイズは、
・開いた状態 6.2インチ、2142×876ドット(HD+)
・閉じた状態 2.7インチ、800×600ドット(SD)
画面を開くと、6.2インチの画面になり、一般的なスマートフォンと同様の操作ができる。
画面を閉じると、2.7インチの画面を使用して、通知を確認したり、音楽プレイヤーやカメラの操作ができたりする。
カメラは、
・アウトカメラ 4800万画素クアッドピクセルテクノロジー、F1.7、画素ピッチ 1.6um、光学式手ぶれ補正、レーザーオートフォーカス、LEDフラッシュ
・インカメラ 2000万画素クアッドピクセルテクノロジー、F2.2、画素ピッチ 1.6um
アウトカメラは、スローモーション動画、タイムラプス動画、ハイパーラプス動画、高度電子式手ブレ補正などをサポートしており、多彩な写真撮影が楽しめる。
本体サイズは、
・開いた状態 169.2H×72.6W×7.9D(最薄部)mm
・閉じた状態 91.7H×72.6W×16D(最薄部)mm
Galaxy Z Flip3 5G同様、携帯性を重視した機種だ。
〇Galaxy「Galaxy Z Fold3 5G」

Galaxy「Galaxy Z Fold3 5G」(Galaxy公式サイト)
一般的なスマートフォンの2画面ぶんを1画面で実現できるため、マルチタスクでの作業効率、使い勝手がよい。
「Sペン Fold Edition」というスタイラスペンを使用して、メモやスケッチができる。
Sペン Fold Edition用ホルダー付きのGalaxy Z Fold3 5G専用ケースが用意されており、スマートに持ち運べる。ボディカラーは、ファントム ブラックとファントム グリーンの2色。
画面サイズは、
・開いた状態 7.6インチ、2208×1768ドット(QXGA+)、1600万色
・閉じた状態 6.2インチ、2268×832ドット(HD+)、1600万色
カメラは、
・アウトカメラ 12.0 MP(F1.8)+ 12.0 MP(F2.2)+12.0 MP(F2.4)
望遠、広角、超広角
・インカメラ 4.0 MP(F1.8)
・カバーカメラ 10.0 MP(F2.2)
アウトカメラは、2倍の光学ズーム、最大10倍のデジタルズームが可能だ。
本体サイズは、
・開いた状態 158.2H×128.1W×6.4D mm
・閉じた状態 158.2H×67.1W×16.0D(最薄部14.4D)mm
重さは271g。
タブレットのように広い画面がオススメの機種だ。
〇OPPO「Find N」

日本で未発売のOPPO「Find N」(EXPANDSYS)
ゲーミングスマートフォンに適しているのがOPPO「Find N」だ。
120Hzのリフレッシュレートを備えた画面なので、ゲームのように高速な描画にも対応できる。ボディカラーは、ブラック、ホワイト、パープルの3色。
画面は、
・開いた状態 7.1インチ、1920×1792ドット
・閉じた状態 5.49インチ、1972×988ドット
カメラは、
・アウトカメラ 5000万画素メインカメラ+1600万画素超広角カメラ+1300万画素望遠カメラ
・インカメラ 3200万画素
本体サイズは、
・開いた状態 132.6H×140.2W×8.0Dmm
・閉じた状態 132.6mm×73.0mm×15.9mm
重さは275g。
〇マイクロソフト「Surface Duo 2」

8.3インチの大画面を実現したマイクロソフト「Surface Duo 2」(マイクロソフト公式サイト)
折り曲げられる有機EL画面ではなく、2つ画面をヒンジで折りたたむことができる。
OfficeやEdge、OneDriveなど、Windowsパソコンでお馴染みのアプリが標準でインストールされている。ボディカラーは、グレイシアとオブシディアンの2色。
画面サイズは、
・2画面 8.3インチ、2688×1892ドット
・1画面 5.8 インチ、1344×1892ドット
「Dual PixelSense Fusion ディスプレイ」と呼ばれる1344×1892ドットの画面を2画面搭載しており、本体を開いた状態で、8.3インチ2688×1892ドットの画面になる。
カメラは、
・アウトカメラ
広角:12MP、F1.7 絞り、27 mm、1.4µm、デュアル ピクセル PDAF および OIS
望遠:12MP、F2.4 絞り、51 mm、1.0µm、PDAF、OIS および 2X 光学ズーム
超広角:16MP、F2.2 絞り、13 mm、1.0µm、110°対角視野、ゆがみ補正
・インカメラ 12MP、F2.0、24 mm、1.0µm
ダイナミック トリプル レンズ リア カメラを搭載しており、様々なシーンにあわせて撮影が可能だ。
本体サイズは、
・開いた状態 145.2H×184.5W×5.50D mm (厚さ)
・閉じた状態 145.2H×92.1W×11.0D mm (ヒンジの厚さ)
重さは284g。
スマートフォン2画面ぶんの表示能力が最大のセールスポイントな折り畳みスマートフォンに、新しい波が押し寄せている。
デザイン性を重視した機種の登場だ。
HUAWEI「P50 Pocket」は、同社初の縦折りタイプのスマートフォン。
波模様のボディに円形のディスプレイを備えている。

HUAWEI「P50 Pocket Dual SIM 4G」(EXPANDSYS)
また、HONOR「Magic V」はトリプルカメラに加え、高級感あるデザインが特徴だ。

HONOR「Magic V」(39ショップ)
米国の調査会社IDCが2022年2月に発表した「Worldwide Market for Foldable Phones Forecast to Reach 27.6 million Units with a Market Value of $29 Billion in 2025, According to IDC」によれば、折りたたみスマートフォンの世界出荷台数は21年が710万台で、25年には2760万台に達する見込みという。
折りたたみスマートフォンはわずか4年で4倍に成長することが予想されている。
それだけに各社が、どのような差別化と低価格を計っていくのか?
まだ目が離せない状況が続きそうだ。
ITライフハック 関口哲司
