【前園真聖コラム】第285回「2020年のJ1リーグも混沌としたシーズンの可能性あり」
16日にルヴァンカップがスタートし、今週末にはリーグ戦も開幕します。ルヴァンカップの結果だけでリーグの順位を予想することは出来ませんが、いくつか見えてきたこともあります。
それは、今季のリーグも上位と下位の色分けがハッキリしてしまうかもしれないということです。上位チームは例年どおりのメンバー、浦和(去年は苦戦しましたが)、FC東京、川崎、G大阪、広島などの中に、ついに神戸が入ってきそうです。また、昨季残留争いしていたチームや昇格してきたチームは、やはり厳しい戦いを強いられるかもしれません。
天皇杯に優勝し、ゼロックススーパーカップでも勝利を収めた神戸は選手層が整いました。アンドレス・イニエスタは今シーズンも間違いなく活躍するでしょう。ただし、イニエスタが出場するかどうかでチームの力は大きく変わります。イニエスタ抜きの試合で他の選手がどこまで出来るかが、今年のリーグ戦での躍進につながるはずです。
ディフェンディング・チャンピオンの横浜FMは、今年が正念場です。昨年は終盤まで勢いを持続して突っ走りました。あのハードワークするチームが、今年はACLを戦う中でどこまでやれるか。また、優勝したときはある程度メンバーを固定していましたから、今年はチーム全体にどこまでサッカーが浸透しているかという点も問われます。
去年の成績から今年の苦戦が予想されているチーム、仙台、清水、鳥栖、湘南、そして昇格組の横浜FCなどは、いかに早く「最適解」を見つけるかというのが大切になると思います。現状では、まだベストメンバーが定まっていないように見えます。早く「勝てる法則」を見つけ出すことが、安心してシーズンを過ごすための条件になるのではないでしょうか。
そして、今季はシーズンが早くスタートしたのでチーム作りがじっくり出来なかったり、五輪で有望な若手選手が召集されたりということで、上位チームにはいくつも落とし穴が待っています。もしその穴にはまってしまったら、意外なチームが残留争いするような混沌としたシーズンになる可能性が十分にあります。
今年のJリーグも見所がたくさん詰まっていそうです。今週末の開幕が本当に楽しみです
それは、今季のリーグも上位と下位の色分けがハッキリしてしまうかもしれないということです。上位チームは例年どおりのメンバー、浦和(去年は苦戦しましたが)、FC東京、川崎、G大阪、広島などの中に、ついに神戸が入ってきそうです。また、昨季残留争いしていたチームや昇格してきたチームは、やはり厳しい戦いを強いられるかもしれません。
ディフェンディング・チャンピオンの横浜FMは、今年が正念場です。昨年は終盤まで勢いを持続して突っ走りました。あのハードワークするチームが、今年はACLを戦う中でどこまでやれるか。また、優勝したときはある程度メンバーを固定していましたから、今年はチーム全体にどこまでサッカーが浸透しているかという点も問われます。
去年の成績から今年の苦戦が予想されているチーム、仙台、清水、鳥栖、湘南、そして昇格組の横浜FCなどは、いかに早く「最適解」を見つけるかというのが大切になると思います。現状では、まだベストメンバーが定まっていないように見えます。早く「勝てる法則」を見つけ出すことが、安心してシーズンを過ごすための条件になるのではないでしょうか。
そして、今季はシーズンが早くスタートしたのでチーム作りがじっくり出来なかったり、五輪で有望な若手選手が召集されたりということで、上位チームにはいくつも落とし穴が待っています。もしその穴にはまってしまったら、意外なチームが残留争いするような混沌としたシーズンになる可能性が十分にあります。
今年のJリーグも見所がたくさん詰まっていそうです。今週末の開幕が本当に楽しみです
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。