最新の電子機器が灼熱の車内で壊れることも

 一昔前まではエアコンレスでもなんとか乗り越えることができるレベルだった夏の暑さも、ここ数年では40度を超えるような地域も珍しくない状況となり、エアコンのないクルマに乗るのは命にかかわるレベルといっても過言ではない。

 また、時代の変化も相まって、昔ではなかったようなクルマのトラブルが発生するようにもなってきている。そこで今回は昔はなかったであろう夏のクルマのトラブルをピックアップしてみたい。

1)暑さでドラレコが故障

 そもそも昔は存在していなかったドライブレコーダーだが、真夏の日差しをさけるためにフロントガラスにサンシェードを装着した結果、ドラレコが故障したというケースがあるという。

 本来、サンシェードを装着すれば日差しを避けることができるのだが、ドラレコをふさぐようにサンシェードを装着してしまうと駐車監視機能が使えないということで、ドラレコの手前にサンシェードを装着した結果、サンシェードで反射した熱をまともに受け続けたドラレコが故障してしまったというわけだ。

爆発で大惨事を招く可能性も

2)車内でスマホが熱暴走

 車内でスマホをナビ代わりに使っている人も多い現代。どうしても見やすい位置に装着したくなるため、ダッシュボード上などにスマホを固定している人もいると思うが、直射日光を浴び続けた結果、スマホが熱暴走を起こし、大事なところでナビが中断してしまう、というトラブルが発生している。

 ナビが中断するだけならまだしも、高温はスマホのバッテリーにも悪影響を及ぼすので、スマホホルダーに装着しっぱなしというのは止めたほうがいいだろう。

3)ガソリンの噴き出し

 もともと気化しやすいガソリンだが、温度の高い状態ではその量は当然多くなる。近年増加傾向にあるセルフスタンドでは自らが給油作業を行うため、燃料キャップを開けた瞬間にガソリンが噴き出すということも起きているようだ。

 燃料がかなり減った状態であればそこまで噴き出すことはないが、レンタカーなどで満タンにして返却するために、燃料残が多い状態で給油キャップを開けた際に起こることがある。言うまでもなく給油中は火気厳禁だが、もしもくわえタバコでこの状態になったら……考えるだけでも恐ろしい。