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もくじ

ー FFハンドリングマシン マニアも満足
ー 1.8ℓVTECエンジン エアコンはオプション
ー ホンダ・インテグラ・タイプRの中古車 購入時の注意点
ー 専門家の意見を聞いてみる
ー 知っておくべきこと
ー いくら払うべき?
ー 掘り出し物を発見
ー ご存知だっただろうか?

FFハンドリングマシン マニアも満足

わずか4年前、約4500ポンドもあれば、状態の素晴らしいDC2型ホンダ・インテグラ・タイプRを手に入れることができた。それまでに3人のオーナーが乗り継いできた1997年登録の走行距離16万1000kmの車両だ。

ノーマルの状態を保っており、錆など発生していない、9万7000kmの時点でカムベルト交換と、2011年にはアンダーシールのやり直しを行ったというディーラーによる完ぺきなメンテナンス履歴が残っていた車両であり、誰もが喜んで購入しただろう。

それが今では、しっかりとしたメンテナンス履歴がそのまま継続され、モディファイしたいという欲求にも負けず、錆も完全に抑え込まれ、走行距離も1万6000kmほどしか延びていない同じ車両に、8500ポンド(118万円)の値がつくようになっている。

悪くない投資だが、これほど素晴らしいクルマで人気のモデルだということを考えれば、驚くほどのことではない。


インテグラ・タイプRが英国上陸を果たしたのは1997年のことだった。だが、1995年にデビューした日本での高まる評価を背景に、実際には多くがそれ以前から輸入されており、誰もが指をくわえてこのクルマの英国上陸を待っていたわけではなかった。

そうしてこのクルマを手に入れた最初のオーナーたちは、古くから続くFF対FRという概念を覆したこの前輪駆動モデルのハンドリングを絶賛している。

さらなるマニアたちは、増し打ちされたスポット溶接と肉厚のシートメタル、大径化したアンチロールバー、アルミニウム製ストラットブレース、薄く軽量なウインドウスクリーン、軽量ホイールや最小限の遮音性といった、ホンダのタイプRを象徴する数々の変更点にも喜びを露わにしていた。

1.8ℓVTECエンジン エアコンはオプション

ポート研磨のうえ、超軽量コンロッドと強化ピストンを採用し、専用設計の吸気バルブと大型スロットルボディを持つバリアブルカム1.8ℓエンジンを、ホンダの熟練技術者たちが労を惜しむことなく組み上げていくイメージが、彼らの頭のなかを巡っていたのだ。

もし、彼らのそんな期待を疑うものがいたとしても、8000rpmから190psを発揮するリッター当り106psという数値を見れば、黙るしかなかった。

これがVTECエンジンであり、6500rpmを越えたところで、5つあるギアからひとつを選んでアクセルを思い切り踏み込めば、お楽しみの始まりだ。さらに、トルク感応型のヘリカル式リミテッドスリップディフェレンシャルによって、自信をもってステアリング操作を行うことができた。


本物の運転好きのためのクルマとして、インテグラ・タイプRには無駄な装備などほとんどない。エアコンさえオプションだったほどだ。その替わり、運転のための装備は充実しており、4点式以上のシートベルトが装着できるようシートバックに穴があけられたホールド性の高いレカロ製シートや、チンスポイラーやリアウイングが装着されている。

赤いホンダバッジがレーシングDNAを主張しており、当初英国へ輸入された車両は、そのすべてが1965年のメキシコGPにおけるホンダ初勝利を記念したチャンピオンホワイトに塗られていた。

1996年から1998年の間に生産された機械的にまったく同一仕様の日本向けモデルが、並行輸入車として継続的に英国へと海を渡って来ていたものの、販売自体は2001年に終了しており、もっとも新しいインテグラ・タイプRでも、すでに17年前のモデルとなっている。エンジンは丈夫で信頼性も高いが、サイドシルやホイールアーチの錆には覚悟が必要だ。

本物のエンスージァストは、アンダーシール保護とともに、融雪剤の洗浄除去を行っている。状態の良いモデルを探し出して大切に保管し、4年後を楽しみに待ってみよう。

ホンダ・インテグラ・タイプRの中古車 購入時の注意点

エンジン

エンジンオイルの量が少ないため、オイルの状態チェックとレベル管理は欠かせない。約1万kmごとのオイル交換が推奨されており、カムベルトは9万7000km、クーラントは3年毎の交換が必要だ。出来の悪いアフターマーケット部品を使ったモディファイには注意が必要となる。アクセルをあおった際に振動や異音が出る場合、エグゾーストシールドが緩んでいる可能性がある。

ギアボックス

クラッチがすり減っている場合、高回転での変速に支障が出る。スレーブシリンダーからのオイル漏れや、引っかかるような感触、2速と3速のシンクロ摩耗には注意が必要だ。

ブレーキとサスペンション

走行距離が延びている車両の場合、ブレーキのシャープな効きが失われている可能性があるが、インテグラの軽さと、比較的大型のディスクによってブレーキそのものの耐久性は高い。

ボディ

下手な修理が行われていないか、ボディパネルとその取付け状態を確認する必要がある。リアのホイールアーチとアンダーサイドに錆が発生していないインテグラなどほぼ存在しないが、最近MOTを取得した個体であれば、いまのところそれほど大きな問題はないことを示している。さらにトランクフロアにも水が溜まったりしていないことを確認する必要がある(水分はテールランプのシール破損個所から浸入する)。さらに、薄いウインドウスクリーンに傷がないことも確認しておくべきだ。

インテリア

ステアリングホイールはてかり、派手なドライバーズシートのショルダー部分はくたびれているだろう。交換部品は高価なので、赤いボディのマスターキーが残っていることは確認しておいたほうが良い。

専門家の意見を聞いてみる

ジョン・グリーラン(インテグラ・タイプR元オーナー)

「15年間共に素晴らしい時間を過ごしたインテグラ・タイプRを売却したところです。1999年モデルで走行距離は20万3000kmに達していました。BMW M3に買い替えたのです。タイプRを維持するよりもかなり高いだろうと考えていたのですが、そのまま見過ごすには惜しいほど素晴らしいオファーだったんです。それでも、インテグラが手元にないことを寂しく思うでしょう」

「非常に信頼性が高く、運転が楽しいクルマでしたが、ひとつだけ問題がありました。錆です。サイドシルとホイールアーチに大量の錆が発生していました。車高が非常に低く、ボディサイド下部が濡れて汚れてしまうため、徹底的に洗浄と乾燥を行う必要があるのですが、誰もそんなことはしないために錆が発生してしまうんです」

知っておくべきこと

オート・トルクのクリス・マーシャルによれば、インテグラを購入するのであれば、徹底的な下回りのチェックが必須とのことだ。「皮肉にも、昔の防錆作業によって水分がそのまま封入され、錆を発生させることがあるので、ドライバーを使って徹底的に調べる必要があります」 車両購入後には、ポリブッシュとビルシュタイン製B6ショックを使ったサスペンションのオーバーホールがお勧めだ。

いくら払うべき?

3000〜3995ポンド(44万円〜58万円)

16万1000km以上を走った初期モデルのもっとも安価な車両となるが、だからといってすべてがオンボロというわけではない。

4000〜5495ポンド(59万円〜81万円)

車体には大幅なモディファイがほどこされているが、その効果には疑問符がつく

5500〜6995ポンド(82万円〜103万円)

状態の良いディーラー取扱い車両が視野に入る。5950ポンド(88万円)のプライスタグを掲げ、驚くほどのメンテナンス履歴を持つ走行距離19万3000kmの1999年登録ノーマル車両を見つけた。

7000〜8995ポンド(104万円〜133万円)

素晴らしいモディファイを受けたDC2を選ぶことができるが、そのすべてが本物というわけではない。

9000〜1万2000ポンド(134万円〜177万円)

本当に状態の良い個体を選ぶことができるのはこの価格帯からだ。走行距離16万1000kmでディーラーによる完ぺきなメンテナンス履歴を持つ2000年登録の個体が、9995ポンド(147万円)で売りに出されている。

掘り出し物を発見

ホンダ・インテグラ・タイプR DC2 1999年登録、21万km、3300ポンド(49万円)


2オーナー車両であり、メンテナンス履歴も一部が残っているこの完全にノーマルな個人売買のタイプRは、すぐにでも売れてしまうだろう。サイドシルとホイールアーチに錆が発生しつつあるが、構造的に問題ないことを祈るしかない。このクルマを買って、雨の日以外に運転を楽しみつつ、その価格が上がるのを待ってみてはどうだろう?

ご存知だっただろうか?

英国モデルの4灯式ヘッドライトがお気に召さなければ、日本市場向けのより一般的なライト形状へと変更することも可能だ。ただし、この変更は単なる部品交換に留まらず、ラジエーターサポートの切断と再溶接が必要となる。