イランのカーグ島沖で流出した石油=6日/Sentinel-2/European Space Agency

(CNN)イランのカーグ島沖で発生した大規模な石油流出の影響が続く中、専門家は新たな流出が始まっている可能性があると警鐘を鳴らしている。

カーグ島は通常ならイランの原油輸出の約9割を扱う珊瑚礁の島。人工衛星画像では、島の沖合で先週確認された流出した石油が南の方へ流れ、その過程で断片化している様子が確認できる。

こうした中、武力紛争の環境への影響を監視する英国の「紛争・環境監視団(CEOBS)」によると、島により近い場所で新たな流出が始まっている可能性があり、改めて懸念が高まっている。

CEOBSは12日、X(旧ツイッター)に「イランのカーグ島から新たな石油流出が確認された。今回は東岸の排出地点から発生しており、沖合700メートルの位置まで広がる約5キロの油膜を形成している」と投稿した。

CEOBSによると、ここ6カ月の間に「同様の流出」は確認されていなかったといい、今回の流出は「重要性の高い石油ターミナルに負荷がかかっている兆候」ではないかと疑問を呈した。

正確な流出原因は不明だが、イラン政府は最近、ペルシャ湾へ「採掘した石油を投棄」したことを否定していた。

イラン外務省の報道官は11日、この地域での米国の軍事作戦が原因で生態系に被害が生じていると非難。一方、イランの半官営メディアによると、イランの石油ターミナル会社はカーグ島付近で石油流出が起きているとの報道を否定した。

オランダの平和団体PAXで環境への紛争の影響を調べる研究者は流出の影響に触れ、こうした事例は「イラン紛争開始以降に頻度が増しており、海洋生態系に環境面でさらなる圧力がかかっている」との見方を示した。