ツツミ株10年ぶり高値、金高騰で成長加速 反落後の行方は
日本の宝飾品(ジュエリー)市場の現状は、どんな具合なのか。矢野経済研究所の『市場調査2026年速報』は、こう発信している。
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<2025年の小売市場規模は、前年比103.8%の1兆1741億円。拡大の最大の要因は値上げによる販売価格の単価アップ。地金価格の上昇。客数は伸び悩んだが、売上を伸ばす小売店が多かった。また更なる値上がりの期待感から喜平(ネックレス・ブレスレット用チェーンを中心)とした地金ジュエリーに人気が集まり若年層から高齢者層まで、多くの顧客を惹きつけた>。
<株価の最高値更新などで景気堅調感がジュエリー市場を押し上げている、とみる>。
<ブライダルリングでも値上げの影響が懸念されたが、祝い/記念物として下支え役として堅い市場に寄与している>。
<一方インバウンダー需要は減少している。数そのものの減少もあるが、インバウンダーの「物から体験型」への姿勢が背景にはある>。
<26年の市場は前年比104.1%増の1兆2223億円と予想している。大企業の業績堅調、株価・不動産のしっかりで富裕層のジュエリー需要を押し上げるからだ>。
宝飾品・貴金属の小売り大手で企画・生産・販売を一気通貫で手掛けるツツミ(7937、東証スタンダード市場)の会社四季報業績欄の見出しは【高水準】。
その通りの収益動向が確認できる。2021年3月期の「3.0%減収、15.1%営業減益」コロナ禍を潜り抜けた以降は「13.5%増収、62.8%増益」-「10.0%増収、36.8%増益」-「9.9%増収、14.0%増益」-「24.8%増収、44.2%増益」。この間30円だった配当は80円になった。
今3月期は期初計画「0.7%増収(250億円)、8.7%営業減益(22億円)、90円配当」で立ち上がった。が第3四半期決算発表と同時に「通期上方修正、配当上乗せ」を開示した。株価を急激に上昇させる発表だった。「売上高:330億円、営業利益40億5000万円、配当金115円」。
理由を「クリスマスシーズン限定商品が好調だったほか、地金のネックレスやブレスレットなどの人気上昇も追い風となり・・・原材料相場の影響で売上総利益率は当初計画を下回るものの・・・」とした。
互智司社長は依然として強気を崩していない。「昨今の金・プラチナ価格の高騰などで、 金・プラチナの高騰などで、市場では金やプラチナを使用しないジュエリーの存在感が増している。が当社は金・プラチナという伝統的素材にこだわりたいと思っている」としている。
株価はいま2900円台入り口。「業績修正、配当修正」を受け3月2日に約10年9カ月ぶりに3455円をつけた反落場面。さて・・・
