≪旭山動物園≫「なんてことをしてくれたんだ」「旭川のイメージがまた…」地元は悲鳴、動物園は5月1日に再開できるのか?「職員がベラベラしゃべっても…」立ちはだかる捜査の壁

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北海道旭川市の旭山動物園の30代の男性職員が、行方不明になっている妻について「遺体を動物園の焼却炉で燃やした」と説明している“事件”の波紋は広がる一方だ。道警は職員の自宅や焼却炉を中心とした動物園の捜索を継続しているが遺体は見つからず、大量の血痕など決め手となる物証も得られていない。一方でゴールデンウィーク中盤の5月1日の再開を目指す同園も、前代未聞の事態の収拾の方向性を模索している。

「伝えるのは命」と書かれていた旭山動物園のHPと、青いシートでグルグル巻き、黄色いテープも張られ家宅捜索が入った夫婦が住んでいた一軒家

「なぜ逮捕されないのか…」

社会部デスクが解説する。

「ニュースの読者や視聴者にとってはどうでもいいことかもしれませんが、この事案はまだ事件なのか事故なのか、それともこの職員の狂言なのか、妻の意図的な失踪なのかを断定できる状況に到達していないので、『事件』という用語も使えない段階です。

事件性は極めて濃厚ながら、任意聴取で職員がいくらベラベラしゃべっても、その説明を裏付ける資料がない限りは事件決定すらできない。『なんで逮捕もされないのか』と不思議なみなさんも多いと思いますが、これまでの捜索で妻の安否すら確認できていない現状では、死体遺棄容疑で逮捕状を請求することもできないのです。

同様に『遺体なき事件』として4月中旬に警視庁が東京・赤坂のIT関連会社社長を同社役員の死体遺棄容疑で逮捕した事件がありました。これは逆に容疑者が犯行は否認しているものの、不明の役員の血痕が事務所内で確認されるなど複数の物証をもとに、警視庁が着手に踏み切った」

今月8日から定期休園に入っていた同園は、4月29日に夏の期間の営業を始めるはずだったが、捜査の影響でその予定を2日後ろ倒しにした。しかし、それとて流動的なのはいうまでもない。同園関係者は取材に対しこう表情を暗くした。

「かなり大変な事になったというか、彼が警察に話している内容が真実であれば、なんてことをしてくれたんだってくらい大きな問題になっているよ。現段階だと園の焼却炉で……というのも彼がただ話してるだけなんじゃないかって思ってしまうくらい信じられない話だしさ……。それくらい考えられない話なんですよ。

そもそも焼却炉はすべての職員が簡単に出入りできる場所ではないよ(解剖する獣医や担当の飼育員などは入れる)。彼とはこれまで何度も顔を合わせているが、プライベートな事は話したことないから、結婚していたことも知らなかった。

ただ、仕事は真面目にやっていたし普段会えば挨拶も普通にするよ。最後に会ったのは23日だよ。その時も別に普段通りで、『お疲れ様です』って感じだったから……。5月1日から開園できそうかって? それはできるんじゃないかな。大丈夫だと思っています」

「続く事件、旭川のイメージが…」

観光名所「旭山動物園」を舞台にした前代未聞の“不祥事”は、旭川全体のイメージダウンにもつながっているようだ。市内の飲食店店主は、こうため息をついた。

「ウチに関してはほとんど観光客が来るということはなく、常連さんで成り立ってるんで旭山動物園の開園が遅れてもほぼ影響は出ないですね。サンロク(旭川の繁華街)の飲み屋なども影響はほぼないんじゃないですかね。昼間の観光客をメインにやっているようなお店はそれなりに打撃がありそうですけどね。動物園内の飲食店などに対しては市が補償を検討するみたいなニュースがありましたけど、本当に補償するんですかね?

しかし、旭川のイメージはどんどん落ちていきますね……。橋から人を落っことして殺害した(容疑で公判中の)事件があったり、焼却炉で遺体焼いたり(した疑惑がある)ってそんな話ばかりニュースになってたら、誰も近づきたくないってなるんじゃないかって心配ですよ」

混沌を極める北の大地…動物園は無事に5月1日から再開できるのか。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班